なぜだ

2010年9月26日 雑記
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えーなんでなんでー。

遅くなってすみません。
〈残酷物語〉の待望の新訳7篇を収録。数ある短篇小説の中でも屈指の傑作とボルヘスが言う「希望」。中国を舞台にした奇譚「ツェ・イ・ラの冒険」。他に、「暗い話、語り手はなおも暗くて」「ヴェラ」「賭金」等。


何が「間違えて次の次の巻」ですかしらね!ナンバリング見て落ち込むことはなはだしいわたくし。
残念ながら「残酷物語」を読んだことがないのですが、たいそう素敵でした。確かに序文でボルヘスが言うとおりポーっぽい。
「リラダンはパリで、ちょうどボードレールが悪と罪とを弄んだのと同様に、冷酷という概念を弄ぶことを望んだのであった」
この通りです。「希望」はそのまま「落とし穴と振子」の精神的対比であります。が、希望こそがもっとも残酷な地獄のどん底であることを知っている現代の我々ではこれ冒頭でオチが割れちゃうんだよなー。その意味では「落とし穴と振子」のほうがおっかない。
でも文体がちょう好みなんですよ……。なにこれ。この羅列の仕方というか一文の長さと癖。
寝そべったまま、男は、入り口すれすれの所まで這って行った。まさしく廊下だった。だが、桁外れの長さである。青白い光が、幻のような光が、廊下を照らしている。丸天井からぶらさがっている豆ランプが、大気のくすんだ色を、時おり、青く照らしていた。奥まった所にあるのは、闇だけである。しかも、この拡がりのなかにあって、側面には、扉一つない。

この幻想極まる廊下の描写よ!
囚人が明日行われる激烈な死刑を前に、最後の希望に縋ってこの廊下を逃亡するのですが、極限の恐怖と不安とを抱いて這ってゆくのがこの廊下ですよテンションあがる。
しかし白眉はやっぱり「王妃イザボー」でしょう。
「濃艶の美形であったから、放蕩に身を持ちくずしても、なお、色香が衰えない女」
こういう女がいるから文学作品を読むのはやめられない。最近でこれを上回る「うおおおおお」はちょっとないです。
美しく若い娘への嫉妬から、館に火をかけて男を陥れ、情事の後の寝台の上で裏切った愛人の頭を裸の胸に抱きながら死刑宣告を行う女。
「おお、わたしの美しいいのち」
死刑宣告されても夢から覚められない若い男の愛人。
これはもうしょうがない。車裂きにされるしかない。こういう怠惰と倦怠の、凋落の気配を漂わす美形にしどけなく横になった長椅子の上から指先ひとつで「つい」っと死刑を宣告されたい。
そしたらもう爪先に額をこすりつけてうっとりしながら死にましょう。

序文の「自分は魂を失ったと暗黙のうちにわれわれに告白する」というボルヘスの解説があまりに寸鉄でもだえる。
表題の「最後の宴の客」が訳のせいなのかやたら読みにくかったのだけが惜しい。

ざ・き

2010年5月11日 雑記
ちょっとした用事で図書館へ行ってきました。
入った瞬間入った瞬間大学の図書館と同じ匂いがして懐かしさに涙腺が緩みました。
うれしくて仕方ない気持ちで一般書籍開架へ。文庫もあるのか外国文学充実してるなー。ああ自転車で通える距離だし、借りてくかなー。
そうだ蔵書検索しようっと。バベルの図書館はー、あるかしらー、あったら笑うー、

ある!
しかも開架!

マジかうはーどこだ全集にはなかったぞどこだ!

と大興奮しながら探しに行ったら、一冊だけぽつんと刺さってる。まさかと思って別の巻を検索したら、ばらして作者別とかなにしてくれやがるんですか…!
棚に手をかけたまま思わず膝をつきました。
なにしてくれやがるんですか……!
とりあえず中断してたヴォルテールの次から借りてきました。
ああ楽しみ。
今取り出してみたら次の次の巻を借りてきていました。わたしはアホなのか。

予想以上に規模の大きい図書館で、ざらっと流してみるだけで1時間近くかかりました。もうわたし図書館に住みたい。何かの間違いでわたしと図書館が一体化したりしないだろうか。
古橋秀之、アスキー・メディアワークス。
単行本ハードカバーですが、書籍として扱われていないので一般書店では買いにくい困った本。アマゾンで取り扱いがあるので、それが一番手っ取り早いかも。

同タイトルの文庫版を1巻とする、未完かつ未刊の2・3巻、の3冊分を1冊にまとめた「完全版」。

何かに熱狂したことのある人は幸せだ。つかの間幻のように立ちあらわれる、熱中のさなかに見る真っ白な光のようなもの、を見た人の物語。それはこの作品中ではゲームに乗ってあらわれたけど、小説にだってあらわれることはあるし、むしろそれはありとあらゆるものに乗っかってあらわれてくるんだぜ。
それを確かに切り取ってここにおさめてみせた一品。いいや、青春小説って言っちゃえ。
われわれの青春がたまたまゲームだっただけなんですよ!

うえーたまらんなこれはほんとたまらんなかっこいい。そしていとしい。早すぎたとも言えるし今では遅すぎるとも言える。

好き好き大好き一行ごとに愛。ていうかもう一言一句何もかもが好きなんですがどうしたらいいですか。ほんとに一単語一文字ごとに好きなんですけど。生理的に好ましいツボにどんぴしゃりな文体。まーしかもするするっと変幻自在にうめーこと。
ただ2と3はとても「ラノベ」しててありゃ、ってなった。会場の沸き具合が「どわ~」とか。

97年かー、はー。そういえばゲーセン通いましたね!13年前だなんて嘘のようだ。
主人公とそして作者が見る、抜ける青空がわたしにも見えるような気がします。見たことないのにな!
あの夏は暑かった。たいそう熱かった。
わたしのようなぬるゲーマーですら連れてってくれるのだから、格ゲーにのめり込んだことのあるひとにはぜひとも読んで欲しい。
(ある種のオタクにとって格ゲーは必須教養であることよなー。)

しかしこのひとこの頃から勁だなんだーってやってたのか。「ケルベロス」読んだあとだとちょっと笑ってしまう。これがああなりますよと。化けすぎ。
ちょうどゼロ年代SF傑作選で「スラムオンライン」の番外を読んでからだったのでタイミングよかった。これはもうそっちも行くしか。

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またしてもメディアマーカーのメモコピペ。さらっと上っ面を撫でただけでこれなので、本気で書いたらすごい量になりそうでやめた。

雑記

2010年3月25日 雑記
最近おっさん向けメディアのエロの味がしみじみといいなあと思われるようになりました。思想評論系のひとから見たら、暴力も暴力な性的偏見と差別に満ち満ちてるんでしょうけど、その考えてなさつーか粗暴さがかえって馬鹿馬鹿しい楽しさに直結してるというか。
世代ごとに馴染みのある表現とか文脈とかが違うんだなーというのも実感されます。
萌え込みの青年男性向けエロと、おっさん以上向けのエロとの間にある一線が、フランス書院の美少女文庫の作家陣に見えるような気がします。
美少女文庫は、ラノベとフランス書院の黒い文庫との間に横たわる線引きとして見ると非常に興味深いラインナップです。ラノベ&美少女文庫で書いている作家と、美少女文庫&一般向けエロで書いている作家は簡単に見つけられるのに、ラノベ(&美少女文庫)&一般向けエロで書いてる作家はにわかには見当たらなかったりする。

というようなことを考えているんですが、ブックオフ辺りで1冊100円くらいで投げ売りされてないかなフランス書院の黒い文庫。まとめ買いしたい。

最近といえば、なにゆえに十七、八くらいの娘さんが書いた文章が好きで好きでしょうがないのかが唐突に理解されたのですが、むしろ理解したくなかったよそんな自分の本性……、と自分にげんなりしました。
期間限定真珠の涙、のために他人にずっと不幸でいてくれんかなーと素で言い出しそうな人間性ってどうかしてるわ!
物語を必要とするのは不幸な人間だっていう真理は、読み手書き手ともに当てはまるんじゃないかなー。


館ものは当然のように内部の時空間がねじれておかしげなことになるけど、館ものでなくループものでない、時間SFものでない作品でこの変なねじれを扱ってる作品てないのかな。単純に一回ねじっただけでなく、普通に考えていったら繋がらないような矛盾した捩れかたしてると最高に素敵なんですが。
というか館ものやってる小説ってないのかよー。大抵殺人事件で推理小説になっちゃうんだけど。わたしが求めてるのはそうじゃないんだ。野放図に館が広がりまくるため、入ったら出られなくなって、ついでに時間もねじれにねじれた挙句、出られなくなった自分を入ってきた自分が知らずに刺し殺しちゃうような奴が読みたいんだー。
ところでウィンチェスター邸は本当に素敵ですよね。あんなものが実在するなんて心震えるわ。
廃園の天使Ⅱ
飛浩隆、ハヤカワ文庫。

手元に単行本あるのに買わずにはいられなかった。そういう一品。逸品。
「魔述師」の残酷さたるや美しさの極致ですことよ!がつーん、と殴られるどころか胸のど真ん中にふっとい釘(釘?もう鉄柱だろそれ)を鉄槌でもって叩き込まれる気持ち。
このどうしようもない一回きりの「私」を生きるにさてどうしたものかなー、記憶か、そうだな記憶だな、「私」の意義を問うたらさしあたりの回答として「記憶」は上々の部類じゃない、と「記憶」の大切さについて物語をはじめておきながら、ボーイミーツガールのどん底に「それは君らには残されないものだ」とぶったぎってゆくあの情け容赦のなさに涙が出ます。あの夏とジュリーを下敷きにしないとこの気持ちはわからないと思うので人にすすめるためにはもう一冊先に読んどいてもらわないといけないのがハードル高い。くそう。
阿形渓は化け物だけど好きなタイプ。逆に安奈は怖い。すごい苦手な怖さ。初読時には阿形渓はそれほど化け物かなー、世にも美しい安奈を欲しがるなんて、そりゃあその叶え方はすごかったけど欲望自体は割りと平凡じゃないかしらー、とか思ってたんですが今回読んで気がついた。
「クローゼット」の中で触れられてたくだりによれば、現実世界のリスボンのコンサートの前に物理世界の安奈はぎったぎたに損壊されて死んでるわけで、オリジナル安奈に何したんだ阿形渓……!
あと「蜘蛛の王」の「父」はこれたがねでいいのかしら?ずっと気がつかなかったけど、食事と口の封鎖はそういうくくり方ですよね?あとカスタムメイドな蜘蛛はガウリから譲られたものだろうし。
解説の引用の引用ですが「ジェンダー的、フェミニズム的言説について思いをいたすこともなかった、というか一顧だにしなかった」は、さもありなん。そりゃそうだろうよそりゃそうともさ!むしろ倒錯の形としては類型的というかややアナクロですよね。そこに焦点はないんじゃないかなー。
「カワカマスの野蛮」すばらしい。これ紙に印刷された文字列なんだぜ?

しかし日本のSFは細部の変態ぶりがどうしてこんなことになった的に無茶ですんごい好みです。やっぱ日本語だよね!

と書いてるところでまた訃報。うあー。ありがとうございました。

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メディアマーカーのメモこぴぺ。
横着を躊躇しない。

ひさびさに雑記

2010年1月13日 雑記
・評論は評論の対象の作品と相打ちで討ち死にするべしというくらいの気概で。
・そして評論単体が元作品と並んで遜色ない作品として成立して欲しい。
・愛の名の下に人生掛けてますというあの意気込みで触れたら切れるような言葉を書いてるひとびとのありさま。
・に比べてなんと覚悟のないことよ!と嘆かせられた「~論」。「論」なんていうからものすごい期待していったのに!期待したのに!
・魂の同胞、は言い過ぎでも、女性でこの手の気合入ったレビューサイトやってるひとっておらんのかな。
・なんでも食います、ではなくてこの手のものを好んで食います、なひとね。
・物語がその質っていうか力っていうかで「越境」していくときに、向こう側からそれを見るんじゃなくて、こちら側からそれを見る人の言葉が読みたいわけです。
・わたしと同じ側から何を見たのか見せて欲しい。
・むしろ先に立って極北まで連れてってシャイニングスター!

・ジャンルを限定しなければ、手練がその辺にぶらぶらしてるのを見かけるんだけどなー。
・もうそれほとんど評論活動だよね、みたいな人。結構見る。
・そういえばことごとく理系の気がする。
・なんでもいいから同志よ、同好の士よ、同行の士よーー!


最近の目標は、誤解を招く部分を文中にそのまま放置してムラとゆらぎを楽しむ以上に意味不明のまま読み手を全力で置き去りにすることです。
解読されたら負けだ。
アスキー・メディアワークス、電撃文庫

牧野修の名前を電撃文庫で見ることになるとは、夢想だにしなかったです。目を点にしつつ確保。まさかの邪神ネタに盛大に吹いた。なんですか最近のラノベは邪神大流行なんですか、と思ったけどこのひとの場合流行と関係なくこうなんだよな……。
「邪神法人」という、人間に憑依させた邪神に法人格を与えるトンでも設定。既刊を読んだことがあるひとならいつ踏み外すかとひやひやしますが、いつものえげつなさ・グロさはなりをひそめて、絶妙な「ラノベ」のラインぎりぎりを滑ってく。
しかも泣かせる話・青春バカ万歳なんだぜ。面白かったです。

しかし終盤、敵に追われて逃げる辺りが携帯小説みたいになってたのはとても残念でした。何故前半の文章でそのまま行ってくれなかったか。
角川ホラー文庫の、携帯小説再録のあれにがっかりした人も、ここで脱落しないでこらえて最後まで読んで!ラストは持ち直しますので。
そういえば今月だか来月の新刊予定に角川文庫で新作あったけど、また携帯小説の再録なんでしょうか……。

みっしりした牧野修が読みたい。まだ買ってない既刊あさってこよう。


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メディアマーカーのメモに書いた感想。微妙に手を入れつつ移動させてきました。
ファミ通文庫、田尾典丈

やたら上手い。文章もこなれてて構成もきっちりしてるので、新人?デビュー作?マジ?と思ったらゲーム業界で仕事してる人でした。さもありなん。
最近、エロゲをはじめとするゲームのシナリオライターのラノベ参入がすごい多いなー。
ギャルゲの世界・設定を現実にやったらどうなるの?→そりゃ無茶なことになるに決まってる、という話。
投影された設定と現実の間で起こる矛盾や齟齬に突っ込んでくメタ系展開かと思ったら、現実によって侵食されたシナリオ展開をハッピーエンドに持っていくべく(平凡な)主人公が力いっぱい努力する話だった。
ラノベを読んでいると言うより、「ギャルゲを現実に投影しちゃったという設定のギャルゲをプレイしてる」という気がします。小説の中で更に分岐がありそうな、このラストもルートのひとつに過ぎないと言うような。
何せ攻略対象が姉・妹・幼馴染・学園アイドル・転校生と5人もいるのに一本シナリオで1冊中に全員攻略という状況なのでいろいろはしょられてる部分もありますが、スピーディーで悪くない。個人的にはもうちょっと丁寧にして欲しいですが、だらける可能性も否めないのでこれはこれが最善手かしらん。
各キャラの個別ルートがありきたりすぎて吹いた。

ゲーム内で描写されていない部分でもシナリオが進行していたり、現実にねーよという設定がスルーされなかったりと、二次元を三次元に持ち込んだら食い合うよ、むしろ現実に食い殺されるよ、というあたりの描写が非常にスリルに満ちていてよかった。
逆に言えば、それ以外はお手本のようなハーレム系ギャルゲ展開&熱血ラノベ展開だったので、えぐい趣味の持ち主には物足りない。二冊目発売に合わせて接収したので次行ってみよう。
秋田禎信BOX(完全受注生産)の予約受付はじまったよー。
http://www.tobooks.jp/akitabox/

〆切りは10月30日ですってよー。
さあみんな、広めてまわるんだー。
アホ過ぎる。意味分からん。愛してる。
やるならこの人しかいないとは思っていたけど、実際ローマ法王ってバチ当たり過ぎるだろwww
と思わず語尾に草も生えるというものです。
法王を選ぶ会議が麻雀になってるし、教皇って表記すれば許されるってものじゃねーぞ!ww
と思わずいつもの調子で書いてしまうというものです。
天地創造の七日間で大三元とか発想がおかしい。

と思ったら第四帝国きたこれ。想像を絶するとはまさにこのこと。
あれに「シベリアンエクスプレス」っていう当てかたは脳の配線がおかしくないと出てこない。超あこがれる。
イカサマ核攻撃とか人知を超えました。

プーチンがいちいち格好いいのはなんでだ。
どこの出版社から出てるんだったか忘れたんですが、エロゲノベライズなんかをよくやっている男性向けのノベルスが(KTCかパラダイム)「来月から18禁表示つけるからラノベと一緒に置いてるところは気をつけてねー」という告知をしていたのでその話題。
文章であれば18禁はないと信じていたのでかなり衝撃です。一応イラスト入ってるからだろうか……。
で、びっくりして調べてみたら、KTCとか結構前から18禁表示してました。なんてことだ。
KTCはwikiさまによると「ジュブナイルポルノ」というくくりらしいので、ジュブナイル=青少年向け、という辺りで18禁ついたんだろうか……と推測してみますが18禁がジュブナイルって明らかにおかしいだろ!

ともかく、文章で18禁なんて商業ではないと信じ込んでいたので驚天動地でした。
いやほんと冗談抜きで世界観が……こう、天地がひっくり返るー!じゃなくて世界法則が乱れる!みたいな。
ああ、字で書きさえすれば通れた数少ない門が、ああ嗚呼。
あれですか、将来の夢は過激なエロ書いて、エロ描写のみを原因とする発禁を食らうのが夢とか言う青少年を育成するつもりなんでしょうか。
わーい、そんな犯罪の匂いのしないクリーンな発禁食らってみたーい。文学史に名前が残りますねきっと。嘘ですけど。

購入日記

2009年3月27日 購入日記
しかしながら内容はついに完結したあれの感想なのです。


『HELLSING』10巻 平野耕太、少年画報社

10年!
10年の長きに渡り、わたしに発狂テキストの真髄と喜びを与えてくれた作品もついに完結の日が来ましたよ……うわあなんだろうこの気持ち。
10年!
ありがとうありがとう、いい終わりでした。見事に完結していました。でもさびしいものはさびしいので泣いておきます。
この気持ちを愛と呼んで誰かに投げ渡したいよ!受け取ってもらえないこと間違いなしなので渡すんじゃなくて投げつけて当てる方向で。そのまま死んでもいい気持ちで当てに行きます。

御然らばです、御然らばです!
しかし墓まで持っていく。

あと原作忠実版OVAを見て、あまりのかっこよさに涙が出て試聴後第一声で「かっこいい」と叫ぼうしたら気管に涙が入ってむせて死にそうになりましたという最低な報告。

更にこの完結巻でもってカバー外したら『THE・ガッツ』ってもう言葉が無い。
何年前だよTHEガッツって……。
・『封仙』ついに完結……!しかし『復讐者』の上下巻と『大団円』の上巻のすさまじさに比べるとびみょーなテンション。
・『グラスハート』ついに完結……!突如として幻冬舎のノベルスから出ててなにごとかと思いました。たまたま見つけなかったら知らずにいたよ。ちゃんと完結してました。失速するかとびくびくしたんだけど割りといい感じに。
・秋田禎信が自HPにて後日談連載中→書籍の形にまとめることが決定。おれの、おれのせいしゅんがああああってなったひとは今すぐ見に行くといいよ。
・『ソリッドファイター』が普通にオンライン通販してくれることになったようです。未だに手に入れられていないわたしには僥倖このうえない。
・『独白するユニバーサル横メルカトル』が文庫になってたので読んだんですが、最近はグロ追求型ホラーに耽美って言う冠詞をかぶせて売るのが流行ってるんですか? 表題作はよかったけど他がイマイチすぎる。グロ自体に対するその変質的な否偏執的な姿勢は大変評価に値しますけどわたしは別にグロを求めて読んでいるわけではない……そして一応程度にしかグロ耐性はない。「ユニバーサル横メルカトル」が独白してるとは思わなかった表題は可愛くて好きです。ゆにばーさる可愛いよゆにばーさる。
・あとわたしはもしかして1・2巻セットで1万円の「されど罪人は竜と踊る」ドラマCD特典つきを買うつもりなんでしょうか……ドラマCDって想像もつかないんですが。何かを愛するのはよくても、何かに忠誠を誓っちゃうのはよくないぜーみたいな話を何処かで読んだけれども信者というのはつまり忠誠を誓う人間のことですねわかります。

近況
・引越しの気配がする!かえれ引越し!こっちくるな!

片付け雑記

2008年9月30日 雑記
突然完結済みのあれこれが読みたくなったのと、いい加減本が積みあがってバベル過ぎるのとで、片付けに精を出していました。
そしたら、偏執的にしまい込まれた本の山がすごいんです。何がすごいって新刊で買って、挟み込みチラシ・読者はがき・しおり・帯・書店でつけてもらったカバーのセットが完全無欠にそのまんま保存してあるの。初版の山でこれってマジ偏執。
いらないカバーやらしおりやらを捨てつつ、折込チラシを見てたら、当時の状況が一望の下に見渡せて大変楽しく参考になりました。
こないだ新創刊された一迅社文庫から出た、葉山徹の『ルーク&レイリア』が富士見から出てたやつの新装版とかすごい驚きです。受賞時のチラシが出てくる自分の本箱も驚きです。
現役作家の受賞作が移籍するというと、なんかありそうな気がしてくるのはフィルターかかりすぎだろうか。
それにしても電撃はエロゲ化しすぎです。織り込みチラシが2色刷りだったころのラインナップと比較すると、より際立って萌えの商業化とその変遷が(以下適当)。

読みたいシリーズはまだ後半しか発掘できず、処分可能な本は一桁という状況につき、片付けはまだ続く。

最近あまりにラノベの話しかしていないので、もうラノベ日記でいいじゃない、という気がしてきました。
それなら語り口も通常会話で使用しているような、ネカマ疑惑満載のやつでいいんじゃない、と右肩の上辺りで向こう側の住人がささやくんです。
素は楽かもしれないけど、さすがにドン引きされることを承知で楽なほうに流れるのは御免こうむりたいんだぜ。
浅井ラボ、ガガガ文庫

タイトル長っ!
発音できない書店からの移籍後、ついに出ました実に4年ぶりとなる、完全新作長編。
でも発売直前に延期のうえ、4巻に続く。
4巻が発売されないという鬱展開だけは勘弁して欲しいものです。
以下ネタバレを含むいつもどおりの箇条書き感想。

・文章はすっかりガガガ版で統一されてしまったようです。このままアサルトが出たらどうしよう……。やめて、あれはあれでひとつの完成形なのよ!
・誤字脱字のたぐいは激減。でも、ところどころ「あれ?」と思うような箇所が。折込カラーのアーゼルが、あの不幸っ子に見えてどきっとした人全国で何人くらいいるだろう。
・スニーカー版から時系列がずれてきて、パラレルワールド展開みたいな様相を呈してきました。個人的な予想としては、短編そのほかの再構成+新規短編or長編で作中時間をあと1年経過させてから鬱展開と見た。
・このまま全然違う方向へ展開しても、それはそれで楽しい。
・今回のワーストは、新キャラの虐殺勇者。反省して立ち直った割りに、真っ先にすることがそれか……。女口説いてる場合じゃないと思うの!
・それもある種の思考停止に思えるので、4巻でハイエナのごとき「思考する人びと」に食い殺されてしまえばいいと思うよ。
・ワースト2位は主人公とその相棒ペアでした。変態はいいけどアホはどうかと思う。主人公はいつもどおり最低で安心しましたが、どうして恋人のことになるとなけなしの美点が全部吹き飛ぶんだろう。不思議。
・MVPは正義超人。まさかの××××。次点をウフクスと双子が争ってます。
・珈琲紳士のヒヘイデス・スがすごく好きなタイプだった……。

しかし4巻を読むまではまだまだ油断できない!


そういえば2巻AWの感想をメモったまま放置していたのでコピペっておきます。
・キャラデザは(絵・文ともに)基本そのままの様子。
・禍つ式のカットがゼロに! なんてこった!
・「略して」ってそんな連呼してたっけ?
・爆圧がかっこよすぎる。
・愛しのホスゲンが! なんてこった!
・「お前なんか」が「お前は」になって鬱度がダウン。
・男の生足しんどい。

今見返すと、我ながら注目するポイントがおかしいような気がします。
でもみんな、生足はしんどいと思ったに違いない。

雑記

2008年9月15日 雑記
・ムダヅモ~は店頭になかったので取り寄せ頼んできました。
・DLしたっきり放置していたうみねこを今頃プレイ開始。うめえなあ、と何処の人かと思われるような感想が口からこぼれっぱなしです。
・それと比較して、全身複雑骨折した川魚の骨のような構成だなーという感想を抱かれてしまう現役商業作家って……売れてないんだろうな……。
・ついにジャンプもコミックスが税込み420円になりました。時代を感じる。先月までは409円税込みだったんだけどなー。

雑記

2008年9月13日 雑記
うわあ、ものすごくデザインが一新されてみくしみたいになってる。
そして前にお気に入りに入れておいた編集ページのアドレスが無効になってるのに気づかず、しばらく往生しました。

・現在発売中のアフタヌーンでついに『蟲師』も完結ですかー。「まだ終わらないのかよ」となってしまいがちな長期連載の作品の中で、惜しまれて終わるいい作品でした。って単行本派はコミック待ちなんですが。

・隣に並んでるアワーズ見たら、来月でついに『HELLSING』も最終回とのこと。でもまだ番外が残ってる気がするんですよ若ウォルターのあれ。

・『ムダヅモ無き改革』の出版社宣伝を一目見てがっちりキャッチされました。アホ過ぎる。惚れた。明日買いに行ってくる。
ロンドン、深町眞理子訳、光文社古典新訳文庫

北の大地で生きる犬と狼の話なつかしー、昔こういうの読み漁ったよ、と当時感じたうつくしいものへの愛しさに打ち震えつつ読み終わって解説にたどりつきました。
『ホワイトファング』(または『白い牙』など)ってロンドンだったのか!
読んでる読んでる、小学生くらいのときに、いとこの部屋にあったのを読んだよー、ますますもって懐かしい。こうなると前にも書いた狼一家の本2冊も再読したい。『雪原に生きる』『オーロラの下で』だったかな?
ちょうど集英社が出してるシートン動物記も読んでるので、気持ちが小学生にタイムスリップしかねません。当時はファーブルにはじまって椋鳩十まで制覇したものだった。
ていうか全55編もあるのに3巻ってどうなのよ集英社。伝書鳩の話とウサギを育てる母猫の話と、カナリヤのように歌う雀の話をもう一度読ませろ。くきー!

解説に引用してあったロンドンの手紙がすごかったので孫引き。
社会主義はあらゆる人間の幸福のために考えだされた理想的な制度ではない。血族関係にあるいくつかの人種の幸福のために考えだされたものである。その血族関係にある恵まれた人種に、より以上の力を与えて生き残らせ、弱小民族を滅ぼしてこの世界を受け継がせるために、考えだされたものである。

この記述を見ると、なんで社会主義とナチがどつきあったのか不思議に思えてきますなー。

それにしても、バベルの図書館で見せるボルヘスのセンス半端ない。途中までしか読めなかったことが悔やまれる。

雑記

2008年7月18日 雑記
・『絶望先生』14集げっと。背表紙は11巻から全員目が開いてる仕様なのね。女子生徒はあと2名なわけですが、それ以降の話はしない方向で。

・「DAYBREAK(仮)」が9月に延期、延期! これなんて天国と地獄? ソースは編集部ブログ。
http://ga3.gagaga-lululu.jp/write/2008/07/dd_1.html

・虚淵とロミオはもちろん確保してきましたよ。

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