『晴子情歌(下)』ようやく読了なり。高村薫定型文、とでも言いたいような文章の乱発に、咀嚼する顎が疲れた。「なにがしかの」「或る」曖昧模糊として言葉にならないものを追いかけて上下巻、敢えて言葉にしないだけで、それは簡単に言葉になるものだったのでした、と。
……こんなもんに一体どうやって感想だの論評だのを加えろと……。無理、絶対無理。あと30年位して俺が晴子さんと同じくらいの年になっても多分無理。

あ、一つ言えることがあるな。「世代」というものを超えられないものを前にして劣等感を感じるのは大抵若い側だけれど、それは逆に年取った側が越えられないと世代の壁の前で立ち尽くすことと同義なのだから、別に特権意識のように振りかざすだけの強みなんて何も無いのにね、と。精々これくらいですか。うう、貧しい人生(精神的な面の話だ)送ってるな俺。

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