いしだいら。ああっ、しまった、縊死がトップに出てくる上に石平って変換できなくなってる!
んなことはどうでもよし。池袋ウェストゲートパーク、ようやく文庫でお目見えなりなり。こないだふらっと寄った本屋で発見、即購入したのに何故か忘れてて今日まで積んでました。ファンを名乗る資格なし(ファンというわけでもないんだけど)。
「骨音」
最速、ということがどれくらい格好良いのか、という話。嘘です。いやでも、今までに聞いたことのない断然カッコいい音、が最速の音だというのは、問答有無用の真実だと思う。最速ってことはそれだけで充分なカッコよさなのですよ。わかるかい、撃墜王(意味なしフレーズ)。頭のてっぺんから爪先まで、光の速さで駆け抜けていく電撃のような音が、もし出せたなら、僕はきっとそれを追及して踏み外すに違いない。僕ですら踏み外すというのに、それが「耳の種族」であるスライが見過ごせるわけがない。ううむ、一つの素敵なものを追求するときに、どれだけのものを犠牲に出来るかという命題は、「全て」と当たり前のように答えられる人間が一番カッコいいんだと若い頃は信じていたものです。あの時君は若かった。事件の構造としては、謎というものが何処にあるのか探した方が早いような単純さなので、純粋に音を愛でればよいのかと。多分。あと、ギターの「俺が飲むから」というガッツを高く買う。以上。多分。
「西一番街テイクアウト」
やばい、香緒が可愛すぎる。いいなあ。父親になってもいいなと思ってしまった主人公の気持ちはわかるぞ同士!「叶姉妹に判定勝ち」など、今回の文庫は描写のときの小技が冴えてるね。人によっては鬱陶しいと感じる向きもあるかもしれんが。「(ユニクロ)(アディダス)(オールイングランドのすかした白いダッフルコート)」に暫く笑いが止まらなかった……。服装の描写じゃないところがポイントなー。しかも人間でもないじゃん!主人公母が本格的に登場したのが嬉しいような、出張りすぎなのが悲しいような。普通のおふくろだった方が個人的には良かったかなあ。
「キミドリの神様」
もう事件はどうでも良いらしいです。投げてるのか石平。初期の事件の混迷→解決の手さばきは何処へ放棄してしまったのだ。ここからちょっと気になったのが、ゲストとして出てくる登場人物の造形に対する踏み込みの浅さ。造形としては申し分なく「キャラが立っている」状態なんだけれど、そのキャラクター(性質)に対する踏み込みが甘い。主人公が事件を通してのみかかわりを持つせいなのだろうと推測。事件以外でかかわりを持った登場人物はレギュラーになっているのとあわせると、これ以上増やせないので仕方ない判断だとは思うんだけども、なんだか物足りないのは間違いない。「おしゃれなカフェのステップを、おしゃれに降りる」とか、相変わらず細かい部分では笑いまくったけど。
「西口ミッドサマー狂乱」
鋼のソプラノ。以上。いや、なんだろ、もうこれ以上言うことはないっつーか。欲しかった言葉を有難う、っつーか。コントミン飲み過ぎて動けなくなったことはあるけど、スマートドラッグで飛んだことはないです。キノコが合法だった頃に友人から体験レポなんかを聞かせてもらったのも遥か昔の思い出。今ではしらふでトリップできます(大嘘)。作中主人公が、音楽と水と夜明けの光だけで飛んでいたのと同じようなことは可能だと信じている手合いです。何かの助けを借りないとその域にたどり着けないうちは色々とまだまだなんだろうなー。一冊の半分近くを占めているのに気付いたときはびっくりして「長ッ」と呟いてしまいました。それにしても音楽というものの力を描くのが好きですね石田衣良は。
不満な点は、タカシの描写が記号的になってきたこと。これじゃあそこいらの萌えキャラと同じ扱いです。「冷たい」ということを毎回毎回描写するのも良いけれど、前回を踏まえて洒落として織り込んでるのだろうとも考えられるけど、「クールで感情表現の少ないタイプ」っていうのは狙いすぎると記号になるので、次回以降は何とかしていただきたい。事件に対する雑な設定もできれば……。
鋼のソプラノ、鋼のソプラノ。うん、いいフレーズだ。
んなことはどうでもよし。池袋ウェストゲートパーク、ようやく文庫でお目見えなりなり。こないだふらっと寄った本屋で発見、即購入したのに何故か忘れてて今日まで積んでました。ファンを名乗る資格なし(ファンというわけでもないんだけど)。
「骨音」
最速、ということがどれくらい格好良いのか、という話。嘘です。いやでも、今までに聞いたことのない断然カッコいい音、が最速の音だというのは、問答有無用の真実だと思う。最速ってことはそれだけで充分なカッコよさなのですよ。わかるかい、撃墜王(意味なしフレーズ)。頭のてっぺんから爪先まで、光の速さで駆け抜けていく電撃のような音が、もし出せたなら、僕はきっとそれを追及して踏み外すに違いない。僕ですら踏み外すというのに、それが「耳の種族」であるスライが見過ごせるわけがない。ううむ、一つの素敵なものを追求するときに、どれだけのものを犠牲に出来るかという命題は、「全て」と当たり前のように答えられる人間が一番カッコいいんだと若い頃は信じていたものです。あの時君は若かった。事件の構造としては、謎というものが何処にあるのか探した方が早いような単純さなので、純粋に音を愛でればよいのかと。多分。あと、ギターの「俺が飲むから」というガッツを高く買う。以上。多分。
「西一番街テイクアウト」
やばい、香緒が可愛すぎる。いいなあ。父親になってもいいなと思ってしまった主人公の気持ちはわかるぞ同士!「叶姉妹に判定勝ち」など、今回の文庫は描写のときの小技が冴えてるね。人によっては鬱陶しいと感じる向きもあるかもしれんが。「(ユニクロ)(アディダス)(オールイングランドのすかした白いダッフルコート)」に暫く笑いが止まらなかった……。服装の描写じゃないところがポイントなー。しかも人間でもないじゃん!主人公母が本格的に登場したのが嬉しいような、出張りすぎなのが悲しいような。普通のおふくろだった方が個人的には良かったかなあ。
「キミドリの神様」
もう事件はどうでも良いらしいです。投げてるのか石平。初期の事件の混迷→解決の手さばきは何処へ放棄してしまったのだ。ここからちょっと気になったのが、ゲストとして出てくる登場人物の造形に対する踏み込みの浅さ。造形としては申し分なく「キャラが立っている」状態なんだけれど、そのキャラクター(性質)に対する踏み込みが甘い。主人公が事件を通してのみかかわりを持つせいなのだろうと推測。事件以外でかかわりを持った登場人物はレギュラーになっているのとあわせると、これ以上増やせないので仕方ない判断だとは思うんだけども、なんだか物足りないのは間違いない。「おしゃれなカフェのステップを、おしゃれに降りる」とか、相変わらず細かい部分では笑いまくったけど。
「西口ミッドサマー狂乱」
鋼のソプラノ。以上。いや、なんだろ、もうこれ以上言うことはないっつーか。欲しかった言葉を有難う、っつーか。コントミン飲み過ぎて動けなくなったことはあるけど、スマートドラッグで飛んだことはないです。キノコが合法だった頃に友人から体験レポなんかを聞かせてもらったのも遥か昔の思い出。今ではしらふでトリップできます(大嘘)。作中主人公が、音楽と水と夜明けの光だけで飛んでいたのと同じようなことは可能だと信じている手合いです。何かの助けを借りないとその域にたどり着けないうちは色々とまだまだなんだろうなー。一冊の半分近くを占めているのに気付いたときはびっくりして「長ッ」と呟いてしまいました。それにしても音楽というものの力を描くのが好きですね石田衣良は。
不満な点は、タカシの描写が記号的になってきたこと。これじゃあそこいらの萌えキャラと同じ扱いです。「冷たい」ということを毎回毎回描写するのも良いけれど、前回を踏まえて洒落として織り込んでるのだろうとも考えられるけど、「クールで感情表現の少ないタイプ」っていうのは狙いすぎると記号になるので、次回以降は何とかしていただきたい。事件に対する雑な設定もできれば……。
鋼のソプラノ、鋼のソプラノ。うん、いいフレーズだ。
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