あれだ。

『クレオパトラの夢』読了。めぐみさん久しぶりー。妹さんの性格の悪さには読んでるほうもイライラするってのな。気になったのは、恵弥と和見の双子が会話するところ。特に前半だと「視点が誰のものなのか」曖昧になることが多い。妹、と書いてあればめぐみ視点だろうに、そのすぐ後に兄、とめぐみを外から見る描写があったり、空白を挟んでいるから視点が移動したのかと思えば、そうでもないことがあったりと、誰の謎も明らかにされていない段階での視点のふらつきが目立つ。確かに視点固定すると、固定された人間の謎はだだ漏れになるから仕方ないのかもしれないけど、もう少しなんとかならかったのかなー。
「実際はないものを、みんなが勘違いして追っかけるものだから、参加者全員があると信じちゃってどうしてくれるのよないものはないって言ってるでしょ!と逆切れ、じゃあこうなったらないものをあるように見せかけた挙句おおっぴらに処分するわよこれで元々あってもなくてもなくなったでしょ?!とばかりに壮大に機密を処分する振りをする話」。
と、思いきや。
という話。

ここまでもここからも素晴らしくネタバレな気もしないではない。

ラストで「実はずうっと気付かなかったんだけど、本当は考えてたのと逆なのよね?真相は推理と真逆で、あれはこうでこれはこうなのよね?……証拠はないから推測だけど〜」っていう展開で「実は推測が真相であったことを匂わす」手法なんてありふれていてよ。

実はそんなことはどうでも良く。
「恩田作品なのに文中に突然ゴシック体が挿入されることが一度もなかった!」
偉大なことです。
読み終わってからしばらく「あれ〜?」と思いながら気付かなかった。

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