これだ!

2004年10月23日 未分類
『てのひらの闇』藤原伊織、文芸春秋。

最後まで油断できないどんでん返し多段系。ハードボイルドのような気もするけれどでもハードボイルドじゃないんだな。極道やら銃やら木刀やら肋骨折りのコツなんかが出てきても。なんだろう、この不思議な本は。何処にカテゴライズしたらいいのか手が本を持ったまま棚の前でさまよってしまう。

出てくる人たちが基本的にいいひとなんだな、そういえば。そして八方丸く収まる大団円で建設的。この時点でハードボイルドは無理か(笑)。それにしても藤原伊織は、駄目な男を描くのが上手いなあ。駄目男でいい男で仕事は優秀。そして暴力傾向があって自己管理が出来なくて部下に駄目出し食らって。なんともかわいい。
物語の重要人物が、作中に登場しないと言う中々に変わった演出アリ。加賀美姉と佐藤政治家はでてこなかった……多分。佐伯父もか?物凄く重要な役どころが揃って欠席してたり。物足りなく思ったけど、これが一番いい捌き方なんだろう。
「東南アジアのある国」って何処なんだろう。どうして主人公はそれで見当がついて且つ納得しているんだろう……。自分の無知っぷりを晒してみる。
ナミちゃんと弟がいい味出してる。大原さんも。ドゥカティ乗り回すナミちゃんにはぶっ飛んだけどなー。経済大好きな弟は将来ランキングに名前を連ねて欲しいなあ。

タイトルの意味が解らなかったことは些細なこととして次いってみよー。

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