長野まゆみ、角川。

……表紙を見て「読んだことあるような、ないような。いいや、借りてしまえ」で借りてきたら、しっかり読んだことのある本でしかも内容を覚えていましたとさ。読み始めるまで思い出せないとは屈辱。

岬と言う少年は、このあと『夏帽子』辺りにひょっこり登場してたような気がするんだけど、どうだったかな。手元にないのでちょっと確認できないのだけど。
少年と父の距離感が素敵だ。父がいい親父でいい男だよなー。梓少年と賢彦のやり取りがやるせない。檸檬水の瓶から作った二つの笛、半分に割った堅果の片割れ。
別れるたびに自分の天秤を、別れた重さにつりあうように自分の天秤をつくりかえなきゃいけない、というのは切ない言い様。こんな環境で育ってこんな別れを経験した父がこうなるのはわかるような気がする。そして息子はきっと何処かで友人を得るのでしょう。
文庫が出てたら買わなきゃー。

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