西澤保彦、文芸春秋。本格ミステリ・マスターズ。
ふりがなは「かみのろじっく、ひとのまじっく」。
英タイトルが「Logic of God is Magic of Human」。
略して「ろじろじ」って呼ぶのは間違い。
奥付見たら装丁が京極夏彦で、思わず「そっちじゃなくて小説の仕事しろよ!」と口走る。

11歳のぼくは「学校」の寮で同じ年頃の少年少女と暮らしている。「学校」は少し普通の学校と違った不思議なところだが、ぼくは両親のもとに帰る日がそれほど遠くないこと、親しい友達であるステラが綺麗な少女であることなどから、それほど苦痛を感じずに日々を過ごしている。
ある日、新しい生徒が「学校」にやってくることになった。ぼく以外の生徒はそのことに対し、恐怖を覚えているらしい態度を取る。明確な理由はわからないが、新入生による環境の変化は「学校」に住み着いている「邪悪なもの」を呼び起こすきっかけになるらしい。
新入生の登場と同時に事件が起こる。

立て続けに事件が起こるので、犯人は動機はとゆっくり考える暇も与えられない。集団推理は行われるが、犯人が特定されるには事件ではなく作品自体の結末と真相に至らなければならない仕組みになっている。
……「本格ミステリ・マスターズ」の作品に、ほぼ同じ構成のものがあるんですがほぼ同じ構成だとか言いながらまた同じように徹頭徹尾すかーんと騙された自分に対するこの気持ちを一体何処にやったらいいのか誰か教えてください。
認識が社会的なものに影響されるというのはさておき、その認識は身体的に作用したりはしないんだろうか。作用しているように見えるんだけれど、認識が影響を及ぼすのは情動だけで身体構成を左右したりはしないらしい。

あ、認識が知覚を凌駕するといったらあれもそうじゃないですか。

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