『くものきれまに』『きりのなかで』
2005年4月10日 未分類講談社、作:木村裕一、絵:あべ弘士。
『くものきれまに』
ヤギとオオカミの前途多難な友情の物語、三冊目。
友達の友達は、友達……?
現実でも割と日常茶飯事だけれど、これが上手く捌けたら苦労しないというような難問を遠慮なく突きつけてくるシビアさにときめき。事情を知らない部外者は、善意で場を混乱させることが多いというお約束に加え、ヤギとオオカミの間には種族の差という越え難い一線が!
ラブコメなんかでよく見る「いい雰囲気になる→何も知らない友人がここぞというタイミングで邪魔に入る→繰り返し」の展開がはまりすぎてて笑えます。善意の第三者である、メイの友達タプの無神経で正当な発言に、我慢の限界を試されるガブがやけに可愛らしい。泣くなよ。
「善意の第三者に面と向かって罵られる→我慢する→切れる→友達は第三者を庇う→涙ッシュ」
王道王道!
その後の和解まで含めて王道で、おなか一杯楽しみました。うっかり本音を漏らして、慌ててそれは聞き違いだと苦しい訂正を入れる我慢強いオオカミが超キュート。絵でもやけに可愛らしく描かれていますね。
友人の勘違い目撃談が油断ならないラスト。世の中何処でもシビアな現実が待ってるぜ。
『きりのなかで』
ちっさく描かれてるメイがむやみにキュート!岩が転がってきたときの表情が「あわー」って感じで緊迫感があるんだかないんだか(笑)。
友達を助けるために、仲間を裏切ったり、友達の誤解を覚悟で悪口を言わなければいけなかったり、わかっているけど厳しい状況が続くガブ頑張れ超頑張れ。自分より強くて目上のオオカミに逆らうことになってもメイを助けようとするガブの勇気。
と、思いきや、帯の「ダ・ヴィンチ」編集長の言葉が、
「それもまた、恥じることない愛だと思うから。」
って、いつのまに友情から愛にシフトしたの?!
ならば褒め称えられるべきは友情ではなく愛なのかそうなのか。メイの優しさと聡明さは確かに愛に値します。けどそうか、愛なのか。大変だな二人(二匹)とも。
ハンカチなしでは読めない5、6冊目に続く最後の小休止。
『くものきれまに』
ヤギとオオカミの前途多難な友情の物語、三冊目。
友達の友達は、友達……?
現実でも割と日常茶飯事だけれど、これが上手く捌けたら苦労しないというような難問を遠慮なく突きつけてくるシビアさにときめき。事情を知らない部外者は、善意で場を混乱させることが多いというお約束に加え、ヤギとオオカミの間には種族の差という越え難い一線が!
ラブコメなんかでよく見る「いい雰囲気になる→何も知らない友人がここぞというタイミングで邪魔に入る→繰り返し」の展開がはまりすぎてて笑えます。善意の第三者である、メイの友達タプの無神経で正当な発言に、我慢の限界を試されるガブがやけに可愛らしい。泣くなよ。
「善意の第三者に面と向かって罵られる→我慢する→切れる→友達は第三者を庇う→涙ッシュ」
王道王道!
その後の和解まで含めて王道で、おなか一杯楽しみました。うっかり本音を漏らして、慌ててそれは聞き違いだと苦しい訂正を入れる我慢強いオオカミが超キュート。絵でもやけに可愛らしく描かれていますね。
友人の勘違い目撃談が油断ならないラスト。世の中何処でもシビアな現実が待ってるぜ。
『きりのなかで』
ちっさく描かれてるメイがむやみにキュート!岩が転がってきたときの表情が「あわー」って感じで緊迫感があるんだかないんだか(笑)。
友達を助けるために、仲間を裏切ったり、友達の誤解を覚悟で悪口を言わなければいけなかったり、わかっているけど厳しい状況が続くガブ頑張れ超頑張れ。自分より強くて目上のオオカミに逆らうことになってもメイを助けようとするガブの勇気。
と、思いきや、帯の「ダ・ヴィンチ」編集長の言葉が、
「それもまた、恥じることない愛だと思うから。」
って、いつのまに友情から愛にシフトしたの?!
ならば褒め称えられるべきは友情ではなく愛なのかそうなのか。メイの優しさと聡明さは確かに愛に値します。けどそうか、愛なのか。大変だな二人(二匹)とも。
ハンカチなしでは読めない5、6冊目に続く最後の小休止。
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