『対談集 妖怪大談義』
2005年7月16日 未分類京極夏彦、角川書店。対談集。
水木しげる
養老孟司
中沢新一
夢枕獏
アダム・カバット
宮部みゆき
山田野理夫
大塚英志
手塚眞
高田衛
保阪正康
唐沢なをき
小松和彦
西山克
荒俣宏
妖怪を愛してやまない京極夏彦が、怪しいものを愛してやまない15人と対談。あまりにアカデミックに真面目な話をしているので、『怪談の怪』のときのノリを想像して読んだら面食らいました。作家というものは日ごろからこんな知識で頭を一杯にしているのか……と、出力<入力の関係にうちひしがれました。一般人にはひとつとして理解できない単語だけで一文成立していたり。それを口頭で嬉々としておこなう作家の驚異(脅威)。
もやもやしていたことをすっきりと言葉に直してくれる、システム的な話が多くて面白かったです。解体大好き。在野の趣味人のほうが、学者よりよっぽど専門的な学問をしていることを不思議に思っていたのですが、学者もいまや趣味人と変わらないような研究をしていて、ぱっと見区別がつかないのですね。学者から在野の趣味人になり、また学者に戻ってきている人も珍しくないようで。
ところでこのところずっと気になっていたのですが、宮部みゆきは単なるゲーム好きなので、オタクについて言及するのはやめたほうがいいと思います。あまりに外している上に、自分の影響力を考えてない発言が多くて怖いです。
学生時代にこういった明快なものを読んでいたら、もう少し学問に身を入れていたのになあと残念になるほどの内容。装丁も凝っていて、新刊で買った甲斐があります。カバー絵が可愛い。ぺろっとめくって遊び紙のところにいるネコとカエルが超キュート。
厚さに対して情報密度が高くてげんなり寸前の素敵さ。
水木しげる
養老孟司
中沢新一
夢枕獏
アダム・カバット
宮部みゆき
山田野理夫
大塚英志
手塚眞
高田衛
保阪正康
唐沢なをき
小松和彦
西山克
荒俣宏
妖怪を愛してやまない京極夏彦が、怪しいものを愛してやまない15人と対談。あまりにアカデミックに真面目な話をしているので、『怪談の怪』のときのノリを想像して読んだら面食らいました。作家というものは日ごろからこんな知識で頭を一杯にしているのか……と、出力<入力の関係にうちひしがれました。一般人にはひとつとして理解できない単語だけで一文成立していたり。それを口頭で嬉々としておこなう作家の驚異(脅威)。
もやもやしていたことをすっきりと言葉に直してくれる、システム的な話が多くて面白かったです。解体大好き。在野の趣味人のほうが、学者よりよっぽど専門的な学問をしていることを不思議に思っていたのですが、学者もいまや趣味人と変わらないような研究をしていて、ぱっと見区別がつかないのですね。学者から在野の趣味人になり、また学者に戻ってきている人も珍しくないようで。
ところでこのところずっと気になっていたのですが、宮部みゆきは単なるゲーム好きなので、オタクについて言及するのはやめたほうがいいと思います。あまりに外している上に、自分の影響力を考えてない発言が多くて怖いです。
学生時代にこういった明快なものを読んでいたら、もう少し学問に身を入れていたのになあと残念になるほどの内容。装丁も凝っていて、新刊で買った甲斐があります。カバー絵が可愛い。ぺろっとめくって遊び紙のところにいるネコとカエルが超キュート。
厚さに対して情報密度が高くてげんなり寸前の素敵さ。
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