宮下あきら、ジャンプコミックスデラックス(要するに集英社)。

これは……一体どう書いたら野暮なネタバレを避けられるのかしら……。
とりあえず、ファンが長いこと待ち望んだ垂涎の一冊であり、その気持ちに報いて余りある内容であることは間違いありません。純真だったあの頃のわたしも、一体何処の本屋に行けば民明書房の本が手に入るのかと、その入手難度の高さに溜息をついたものです。ふふふ。
しかし冗談抜きで宮下あきらの博識ぶりには舌を巻きました。中国だけじゃなくてギリシャエジプトもばっちり守備範囲内。日本は言うまでもなく。
ところで本書内に「硫酸池に浮かべた不溶性の紙片の上を驚異的速さで駆け抜ける」という技が紹介されているのですが、子供の頃「水の上を右足が沈むより先に左足を出し、左足が沈むまでに右足を出せば、水の上を走ることができる」というのを本気で信じていたことを思い出して懐かしくなりました。修行すればできるんですよね、きっとこれ。忍びの技でも見かけることだし(かなり本気)。硫酸池と紙片は無理だとしても、まあそこら辺は伝説ゆえの誇大表現ということで。
いくつか説明を見ても一体どんな技なのか見当もつかないものが幾つかありました。こうなったら『魁!!男塾』を全巻集めるしか。塾長と鬼ヒゲを見ていると、何故かハートマン軍曹を思い出して胸がときめきます。気合で宇宙空間から帰還。
民明書房以外の太公望書林やミュンヒハウゼン出版の本の紹介もあります。対談もあるし民明書房社歌もあるし、眺めているだけで面白い巻末の書籍名索引など、実に充実した内容です。

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