池波正太郎、文春文庫。新装版。新装版のほうが50円高い。
読んだことがあるようなないような、ないようなあるような。読んだことがあるとしたら、中学生の時に買った文庫が何処かにあるはず。『幕末遊撃隊』は間違いなく持っていると断言できるのに、記憶の衰えって怖い。
主人公は永倉新八。明治維新後まで生き残った数少ない新選組隊士。
出版社/著者からの内容紹介
「剣道の快感に没入した青春の血をそのまま新選組に投じた永倉新八の一生。女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された彼の壮快な人生をさわやかに描いた長篇」
以下まっとうとは程遠い感想。
永倉が主人公なのに土方にばっかり目が行きます。近藤勇がなりあがりになってしまった後半の描写は毒があっていい。斎藤一が個人的イメージと違うのでわけのわからないことに。「島田甲斐」という名前が一度だけ出てくるんですが、これは島田魁とは違う人なのでしょうか。
さまざまな創作物(小説映画漫画など)から多種多様なイメージを仕入れてきているので、主にビジュアル面での統一が致命的にとれず、脳内がものすごいことになりました。だって時々美少女混ざっちゃうんですよ美少女。しかも例の羽織の下が制服(ブレザーとかセーラーとか)というものすごい絵面。もうあの頃には戻れない。
永倉新八の一生を通して、幕末〜明治維新〜維新後の歴史の流れをみることができる、すぐれた歴史小説でもあります。維新が粛清をともなう革命であり、血なまぐさい勢力争いであったことを知らない/忘れている学生さんにそっと「勉強の楽しさがここに……ふふふ」と言いながら手渡したい一冊。『関ヶ原』を読んだ際に「この恨み晴らさでおくべきかを400年持ち越した薩長」という話をしましたけど、この本でもその点に触れられていて面白かったです。
やっぱり読んだことがあるような気がする。
読んだことがあるようなないような、ないようなあるような。読んだことがあるとしたら、中学生の時に買った文庫が何処かにあるはず。『幕末遊撃隊』は間違いなく持っていると断言できるのに、記憶の衰えって怖い。
主人公は永倉新八。明治維新後まで生き残った数少ない新選組隊士。
出版社/著者からの内容紹介
「剣道の快感に没入した青春の血をそのまま新選組に投じた永倉新八の一生。女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された彼の壮快な人生をさわやかに描いた長篇」
以下まっとうとは程遠い感想。
永倉が主人公なのに土方にばっかり目が行きます。近藤勇がなりあがりになってしまった後半の描写は毒があっていい。斎藤一が個人的イメージと違うのでわけのわからないことに。「島田甲斐」という名前が一度だけ出てくるんですが、これは島田魁とは違う人なのでしょうか。
さまざまな創作物(小説映画漫画など)から多種多様なイメージを仕入れてきているので、主にビジュアル面での統一が致命的にとれず、脳内がものすごいことになりました。だって時々美少女混ざっちゃうんですよ美少女。しかも例の羽織の下が制服(ブレザーとかセーラーとか)というものすごい絵面。もうあの頃には戻れない。
永倉新八の一生を通して、幕末〜明治維新〜維新後の歴史の流れをみることができる、すぐれた歴史小説でもあります。維新が粛清をともなう革命であり、血なまぐさい勢力争いであったことを知らない/忘れている学生さんにそっと「勉強の楽しさがここに……ふふふ」と言いながら手渡したい一冊。『関ヶ原』を読んだ際に「この恨み晴らさでおくべきかを400年持ち越した薩長」という話をしましたけど、この本でもその点に触れられていて面白かったです。
やっぱり読んだことがあるような気がする。
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