安野モヨコ、講談社文庫。

帯に「美容の道は女道」「最強のキレイとは」と書いてある、ファッション雑誌で連載していた安野モヨコのエッセイ文庫版。

美容の土台は健康よね、としみじみ頷きながら読みました。ファッション‐美容のカテゴリにある雑誌より、美容‐健康のラインを健康に踏み越えそうな雑誌に気をひかれるようになったお年頃の乙女には切実なエピソードたくさんです。
あとは相変わらず、否前回よりも過激に誤解されそうな「可愛いことこそが女子の本懐である」という主張が貫かれております。美しいことがもっとも大切で、仕事ができることより可愛いことのほうが重要。同性ウケよりも異性ウケに決まっている、彼氏あるいは旦那に守ってもらうファッションが正解……。
しかしこの主張の中には、男性に従属する、という成分はほとんど発見されないのでした。「悪いこととしてはいけないの関係」を思い出します。
なんだか別の意味で男が眼中にないような気がする本。

この本が主にターゲットとしている若い女性層のうちどのくらいが「赤線地帯が発生」というたとえを理解できるのか、平成16年という奥付を眺めながら考え込んでしまいましたとさ。

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