ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂・序文/富士川義之訳
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。  「イズレイル・ガウの名誉」他ブラウン神父もの4篇と、「美しいチェスの遊戯を白い街道や白い軽騎兵、そして白い馬で武装したチェスタトンの代表作」とボルヘスが称えた「三人の黙示録の騎士」を収録。

まるっと国書刊行会オフィシャルページから引用。
国書刊行会の公式ページはこちら→http://www.kokusho.co.jp/index.html

「三人の黙示録の騎士」
「奇妙な足音」
「イズレイル・ガウの名誉」
「アポロンの眼」
「イルシュ博士の決闘」
の5編を収録。

待ち時間で一冊読めました。美しい装丁に、美しい紙面。うっとり。
ところでわたし、「ブラウン神父」という有名な探偵が登場する小説のことは聞き及んだことが多々ありましたが、その作者がチェスタトンだということは知りませんでした。
この本読んで初めて知りました……。超がつくほど無知……。
いいんだ、作者よりも創造された探偵のほうが有名になりすぎてあれやこれやというのはよくある話!
ブラウン神父との初遭遇ですが、面白かったです。事実を重視しない、犯人の内面から行動という外面へ迫るやりかたが特異だと訳者によって説明されていましたが、神父が犯人の懺悔を胸にしまって説明の必要なしと事件を切り上げてしまうところが素敵。
文章も端正ですね。微妙にひっかかるところがあったのは多分訳のせい。
「三人の黙示録〜」と「奇妙な足音」がお気に入り。

実物が手元にないのでこの程度の感想で勘弁してください……。
次はサキですよ、どきどきします。
友人が「ヘンリーかサキか、って分かれるところだよね」と言っていたのが忘れられない。
そしてサキ読んだことがない無教養。

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