冲方丁、ハヤカワ文庫。

読んだー!
1巻を読み終わる→次の巻に手を伸ばす→読んでる途中で物理的に力尽きる→翌日再開→2巻を読み終わる→3巻を読み始める→読んでる途中で以下略。
そんな感じで1日1冊ペースで読みきりました。
面白かった。極上エンターテイメントを惜しげもなく撒き散らして炸裂炸裂ぅ!
個人的に、エピソードの緊密さというか、全体の構成の緻密さ、各部の連結、原因と結果・過去と現在の複雑極まる錯綜という点で、完成度ははるかに前作(スクランブル)を上回っていると思います。だって『スクランブル』では、バロットとウフコックの邂逅→カジノで決戦→後日譚というふうにばらけちゃってる感じがぬぐえないのですもの。
今回は何処から何処までが、という区切り無しで頭の先からつま先のてっぺんまで絡みに絡んでそれはもう見事でした。
そんでこれが『スクランブル』の末尾にがっちり食い込んでるんだなー。
前日譚だからといってこちらを先に読んだら死ぬぜ!
そんな人はいないと思いますが。
あと、「脇役が主人公の話ー?どうせ脇役の物語なんだろ」と、油断してても死ぬぜ。ボイルド主役のエピソードですが、がっちり『スクランブル』主軸。ウフコック主軸とボイルド主軸でできた螺旋の柱がマルドゥックの柱である、みたいな。
一枚のコインの表裏といってもいいかもしんない。

ナタリアの毒婦だけど悪女じゃない運命の女っぷりがとてもよかった。
運命の女。それ以外にない。

そして今回もこれだけ書いておいて読了記録という情けなさ。
さーて冲方丁の本をさらえてくるですよ。

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