倉橋由美子、講談社文庫ー。
鬼に変貌していく老婆を捨てた息子と、その嫁の意外な末路とは……。「姥捨山」や、織女と牽牛の「天の川」といった、有名な昔話をベースにしながらも、独特の解釈で綴られた10の物語。大ベストセラー『大人のための残酷童話』の著者が。性欲や物欲、羞恥心といった、人間の奥底にひそむ情感を見事に描きだす。
カバー背表紙よーり。
「ある老人の図書館」はバベルの図書館を彷彿とさせてとても素敵なのですが、それ以外は、わかりやすいのはいいんだけど、そのせいで面白みが薄いです。
『パルタイ』の、女子寮での暮らしとか、しいたげられる犬っぽい生き物とかは、わけわからなくても面白いし強く印象に残ってますもの。
露悪趣味なのはよくても、安直なのはいかんよね。
『大人のための残酷童話』までがボーダーラインでしょう。
元ネタがわからない話が結構あります。
カバー背中の解説は、お手本のように駄目どうでもいい説明ですね。

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