『猫の地球儀』

2007年10月6日 読書
秋山瑞人、電撃文庫

  海が、



各所で屈指の名場面として挙げられているここが、どうしても気になって買いました。
超絶ネタバレだ! 知らずに読めばもっとすごかったのに!
でもこの場面を挙げているひとたちのおかげで読めたので、プラマイゼロどころか感謝しないといけません。
登場人物は猫とその相棒のロボットだけ。人間いない。人物はきっと「ひとともの」ってことだよと自分を説得する。
2冊目の帯にある「あたたかくて/おかしくて/涙がとまらない」という煽り文句には微塵の嘘もありませんが、どっかに「容赦無い」って付け加えておいたほうがいいと思う。
聖剣伝説1以来、頭の弱いメカにとても弱いです。震電は泣き要員。
読むまでは、少女型メカと、相棒の猫の話でどうせ萌えロボット主体なんだろうと思ってたら全然違いました。むしろ出番が一番少ないのはクリスマスじゃ……。
物語の内容がいくら好みでも、文体が好みでないとストレスたまることに気がついて以来、ラノベは中身を確認してから買ってるのですが、今回は現物見ないでいきなり注文したので結構博打でした。しかしかなり好みの文体で楽しく一気読み。勝った。とても勝利者の気分だ。
最近どうも「物語のためなら登場人物は重要度に関係なく死亡するよー」という作者に当たってばかりです。いいぞもっとやれ。
「右前足の先をハンマーで」のところで震え上がって『マルドゥック・ヴェロシティ』を連想しました。同じことを考えたひとがいたら色々と語り合いたいです。
テンプレながら坊主のじーさん大好き。
作品の内容とはまるで関係ないですが、この本を買うまでずっと「あきやまみずと」だと思ってました。「みずひと」なのかー。

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