もとなおこ、秋田書店プリンセスコミックス。

こないだちらっと触れた『コルセットに翼』の1巻感想ー。
たまたま、ほんとうにたまたま本誌プリンセスを読んだら、連載第二回目で主人公がコルセットで締め上げられていたのでした。
それ以来1巻の発売を楽しみに待ってた甲斐があったんだぜー!
育ての父を亡くしたクリスは、親類たちのにより寄宿舎学校に送られることになった。生まれ育った島を離れたクリスを待っていたのはなんと――(背表紙より)
19世紀末を舞台にした「学園もの」。
両親を亡くした不幸っぽい娘さん、意地の悪い親戚、牢獄のような寄宿舎、そこで知り合う少女たちと、謎の縁者っぽい青年。
物語のはじめと登場人物だけ見てると、正統派少女漫画で小公女だな、とぼけーっとした感想を抱いていたのが、コルセット登場に至ってひっくり返しましたよ。
賢くて強情なクリスに手を焼いた経営者が、最後の手段としてコルセットでヒロインを締め上げるのですが、これを聞いた特別生のジェシカの台詞がすごかった。
そう…タイト・レイシングを……シンプルで残酷ね(中略)
わたくしは初めて彼女に/この身体を締め上げられた時の屈辱は忘れないわ
彼女にとってコルセットは/私たちを従属させる道具よ
そこには美しさへの憧れも/美しくなる喜びも存在しない
(改行は適当です。)
なんて熱い美意識! と感動に打ち震えつつ歎美仲間に長文メールしました。迷惑なことです申し訳ない。
ヒロインが「前はそれでよかったかもしれないけど」「今は違う」「これからのために必要なこと」と現実と向き合うとき、理不尽な否定がこの世にあることを思い知らされたりと、結構辛口なストーリーもいいねいいね。
例の台詞を引用して大体満足しました。

きらきらとひらひらと制服と学園と美少女とコルセットと牢獄の舎監のごとき教師とその他たくさん素敵なものが詰まってるので心の底からすてきすてきー! と叫んで同士を募ります。

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