秋山瑞人、電撃文庫
古橋秀之との共同企画”龍盤七朝”シリーズ第一弾。
中華風の世界観で武侠でチャンバラ。一部の趣味の人を狙い撃つこってこて。
かつて”龍”と呼ばれた剣の使い手の末裔、青い目の被差別民と、屋敷を抜け出しては市井を探検する第十八皇女がぼーいみーつがーるしつつ、皇女が剣に天賦の才を発揮。
物量と戦略こそが戦の勝敗を決めると知っていながらも、なお「最強」を目指すことをやめられない男たちが、武の最高峰を決する「大比武」目指して集うところで1巻終了。
お姫様のおつきのじーさんが、かつて天下に名の知れた武芸者だとか、諜報機関の生き残りがこそこそつなぎを取っているとか、そこかしこにアレな要素満載です。
大好きです。いいぞもっとやれ。
地力のある書き手が、けれんとはったりを駆使してつむぐ最強決定戦。これにときめかずして何がさいばー武芸者かー!
冒頭の、群狗が回想する”龍”の砦陥落なんて、適当に名詞をさしかえたら一般の時代小説の中に突っ込んでおいても大丈夫なんじゃね? バレないんじゃね? という思いが頭をよぎる。
なんだかんだ言って、この人の文章がとても好ましい。
次巻以降がちょうぜつたのしみです。

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