ロンドン、深町眞理子訳、光文社古典新訳文庫

北の大地で生きる犬と狼の話なつかしー、昔こういうの読み漁ったよ、と当時感じたうつくしいものへの愛しさに打ち震えつつ読み終わって解説にたどりつきました。
『ホワイトファング』(または『白い牙』など)ってロンドンだったのか!
読んでる読んでる、小学生くらいのときに、いとこの部屋にあったのを読んだよー、ますますもって懐かしい。こうなると前にも書いた狼一家の本2冊も再読したい。『雪原に生きる』『オーロラの下で』だったかな?
ちょうど集英社が出してるシートン動物記も読んでるので、気持ちが小学生にタイムスリップしかねません。当時はファーブルにはじまって椋鳩十まで制覇したものだった。
ていうか全55編もあるのに3巻ってどうなのよ集英社。伝書鳩の話とウサギを育てる母猫の話と、カナリヤのように歌う雀の話をもう一度読ませろ。くきー!

解説に引用してあったロンドンの手紙がすごかったので孫引き。
社会主義はあらゆる人間の幸福のために考えだされた理想的な制度ではない。血族関係にあるいくつかの人種の幸福のために考えだされたものである。その血族関係にある恵まれた人種に、より以上の力を与えて生き残らせ、弱小民族を滅ぼしてこの世界を受け継がせるために、考えだされたものである。

この記述を見ると、なんで社会主義とナチがどつきあったのか不思議に思えてきますなー。

それにしても、バベルの図書館で見せるボルヘスのセンス半端ない。途中までしか読めなかったことが悔やまれる。

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