購入日記とちょびっと雑記
2008年2月6日 購入日記『新明快! 困ったときのベタ辞典』アコナイトレコード、大和書房
『箱舟の航海日誌』ウォーカー、安達まみ訳、光文社古典新訳文庫
『野性の呼び声』ロンドン、深町眞理子訳、光文社古典新訳文庫
ベタとかテンプレとか王道とか、百万回言われてるようなことが、鼻息荒くなるほど好きです。
もう2月ですが、今年の目標をひとつ追加。
ゲーテ読むわよゲーテ。
「時よ止まれ、お前はうつくしい」て言ってみたい。
あと、『失楽園』のせいでゲーテとよく間違えるミルトンも、できたら読んでみたいようなみたくないような。
バベルの図書館のシリーズは、現在18巻まで読了しているので、今年中に読み終えたいところ。
『箱舟の航海日誌』ウォーカー、安達まみ訳、光文社古典新訳文庫
『野性の呼び声』ロンドン、深町眞理子訳、光文社古典新訳文庫
ベタとかテンプレとか王道とか、百万回言われてるようなことが、鼻息荒くなるほど好きです。
もう2月ですが、今年の目標をひとつ追加。
ゲーテ読むわよゲーテ。
「時よ止まれ、お前はうつくしい」て言ってみたい。
あと、『失楽園』のせいでゲーテとよく間違えるミルトンも、できたら読んでみたいようなみたくないような。
バベルの図書館のシリーズは、現在18巻まで読了しているので、今年中に読み終えたいところ。
『たったひとつの冴えたやりかた』
2008年2月5日 読書ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
タイトルだけしか知らなかったときは、ミッションインポッシブルに挑戦する男主人公によるややハードボイルドな話かと思ってました。だってこれが小説のタイトルだと知ったのは格ゲーのノベライズだったんだもの、仕方ないと思います。
すいません、今ものすごい稚拙な言い訳しました。
デネブ大学の図書館で、「連邦草創期の人間(ヒューマン)のファクト/フィクション」を探している若いコメノのカップルに、主任司書が3冊の物語をさしだします。要するに作中作ですね。
その3冊の本に当たるのが、各章題になっている三話。カッコ内は原題。
「たったひとつの冴えたやりかた」(The Only Neat ThingTo Do)
「グッドナイト、スイートハーツ」(Good Night, Sweethearts)
「衝突」(Collision)
あ、今気がついたけど「スイートハーツ」なんだ。さすが。
が。普通、このあらすじで「宇宙と冒険に憧れる元気少女」が主人公だったら、幸せな冒険と帰還が待ってると思っちゃうんだぜ……。これは真性のトラウマ本だと思います。
レビューを探してみたら、かなりの人が泣かされてるようだし。そもそも訳者あとがきによると、「これを読んで泣かなかったら人間じゃない」という書評を書いた人までいるくらいなので、泣ける本という予想は間違っていなかったんですけどもー! もー!
あと二篇についても、ばたばたと人が死んでいくので、いつ誰が死んでも不思議はない、とびくびくしながら読みました。
全体から受けた印象は、ほぼ訳者あとがきの「昔なつかしいスペース・オペラの世界が」「円熟した筆致でくりひろげられて」いる感じ。確かにこれだけ見ると野心的とか最先端とかいう言葉とは縁遠いですね。
これがはじめて手に取ったテイプトリー作品なので、どんな作風の人かは知らないんですが、冒頭でいきなり『輝くもの天より墜ち』の話が出てて、これは読めということですか……と増えていくだけの読書リストに泣いた。
タイトルだけしか知らなかったときは、ミッションインポッシブルに挑戦する男主人公によるややハードボイルドな話かと思ってました。だってこれが小説のタイトルだと知ったのは格ゲーのノベライズだったんだもの、仕方ないと思います。
すいません、今ものすごい稚拙な言い訳しました。
デネブ大学の図書館で、「連邦草創期の人間(ヒューマン)のファクト/フィクション」を探している若いコメノのカップルに、主任司書が3冊の物語をさしだします。要するに作中作ですね。
その3冊の本に当たるのが、各章題になっている三話。カッコ内は原題。
「たったひとつの冴えたやりかた」(The Only Neat ThingTo Do)
「グッドナイト、スイートハーツ」(Good Night, Sweethearts)
「衝突」(Collision)
あ、今気がついたけど「スイートハーツ」なんだ。さすが。
やった! これで宇宙に行ける! 16歳の誕生日にプレゼントされたスペースクーペを改造し、そばかす娘コーティーは憧れの星空に旅立った。だが冷凍睡眠から覚めた彼女を意外な驚きが待っていた。頭の中にイーアというエイリアンが住みついていたのだ! 意気投合したふたりは、<消えた植民地>探検に乗り出すが……元気少女の愛と勇気と友情を感動的に描く表題作ほか、星のきらめく宇宙に展開する壮大なドラマ全三篇を結集(背表紙より)このあらすじを見て、「ハヤカワが愛と勇気と友情と感動というからには、ただ人が死んじゃうだけの昨今の泣ける本とは違って、ほんとうに泣かしにくるに違いない」と思ったのは間違いではありませんでした。
が。普通、このあらすじで「宇宙と冒険に憧れる元気少女」が主人公だったら、幸せな冒険と帰還が待ってると思っちゃうんだぜ……。これは真性のトラウマ本だと思います。
レビューを探してみたら、かなりの人が泣かされてるようだし。そもそも訳者あとがきによると、「これを読んで泣かなかったら人間じゃない」という書評を書いた人までいるくらいなので、泣ける本という予想は間違っていなかったんですけどもー! もー!
あと二篇についても、ばたばたと人が死んでいくので、いつ誰が死んでも不思議はない、とびくびくしながら読みました。
全体から受けた印象は、ほぼ訳者あとがきの「昔なつかしいスペース・オペラの世界が」「円熟した筆致でくりひろげられて」いる感じ。確かにこれだけ見ると野心的とか最先端とかいう言葉とは縁遠いですね。
これがはじめて手に取ったテイプトリー作品なので、どんな作風の人かは知らないんですが、冒頭でいきなり『輝くもの天より墜ち』の話が出てて、これは読めということですか……と増えていくだけの読書リストに泣いた。
漫画だけど感想なんです
2008年2月5日 読書もとなおこ、秋田書店プリンセスコミックス。
こないだちらっと触れた『コルセットに翼』の1巻感想ー。
たまたま、ほんとうにたまたま本誌プリンセスを読んだら、連載第二回目で主人公がコルセットで締め上げられていたのでした。
それ以来1巻の発売を楽しみに待ってた甲斐があったんだぜー!
両親を亡くした不幸っぽい娘さん、意地の悪い親戚、牢獄のような寄宿舎、そこで知り合う少女たちと、謎の縁者っぽい青年。
物語のはじめと登場人物だけ見てると、正統派少女漫画で小公女だな、とぼけーっとした感想を抱いていたのが、コルセット登場に至ってひっくり返しましたよ。
賢くて強情なクリスに手を焼いた経営者が、最後の手段としてコルセットでヒロインを締め上げるのですが、これを聞いた特別生のジェシカの台詞がすごかった。
なんて熱い美意識! と感動に打ち震えつつ歎美仲間に長文メールしました。迷惑なことです申し訳ない。
ヒロインが「前はそれでよかったかもしれないけど」「今は違う」「これからのために必要なこと」と現実と向き合うとき、理不尽な否定がこの世にあることを思い知らされたりと、結構辛口なストーリーもいいねいいね。
例の台詞を引用して大体満足しました。
きらきらとひらひらと制服と学園と美少女とコルセットと牢獄の舎監のごとき教師とその他たくさん素敵なものが詰まってるので心の底からすてきすてきー! と叫んで同士を募ります。
こないだちらっと触れた『コルセットに翼』の1巻感想ー。
たまたま、ほんとうにたまたま本誌プリンセスを読んだら、連載第二回目で主人公がコルセットで締め上げられていたのでした。
それ以来1巻の発売を楽しみに待ってた甲斐があったんだぜー!
育ての父を亡くしたクリスは、親類たちのにより寄宿舎学校に送られることになった。生まれ育った島を離れたクリスを待っていたのはなんと――(背表紙より)19世紀末を舞台にした「学園もの」。
両親を亡くした不幸っぽい娘さん、意地の悪い親戚、牢獄のような寄宿舎、そこで知り合う少女たちと、謎の縁者っぽい青年。
物語のはじめと登場人物だけ見てると、正統派少女漫画で小公女だな、とぼけーっとした感想を抱いていたのが、コルセット登場に至ってひっくり返しましたよ。
賢くて強情なクリスに手を焼いた経営者が、最後の手段としてコルセットでヒロインを締め上げるのですが、これを聞いた特別生のジェシカの台詞がすごかった。
そう…タイト・レイシングを……シンプルで残酷ね(中略)(改行は適当です。)
わたくしは初めて彼女に/この身体を締め上げられた時の屈辱は忘れないわ
彼女にとってコルセットは/私たちを従属させる道具よ
そこには美しさへの憧れも/美しくなる喜びも存在しない
なんて熱い美意識! と感動に打ち震えつつ歎美仲間に長文メールしました。迷惑なことです申し訳ない。
ヒロインが「前はそれでよかったかもしれないけど」「今は違う」「これからのために必要なこと」と現実と向き合うとき、理不尽な否定がこの世にあることを思い知らされたりと、結構辛口なストーリーもいいねいいね。
例の台詞を引用して大体満足しました。
きらきらとひらひらと制服と学園と美少女とコルセットと牢獄の舎監のごとき教師とその他たくさん素敵なものが詰まってるので心の底からすてきすてきー! と叫んで同士を募ります。
『XXゼロ 呪催眠カーズ』
2008年2月5日 読書上甲宣之、宝島社文庫
映画にもなった『そのケータイはXXで』の前日譚に当たる、殺人鬼・レイカを主役にした外伝エピソード。
読む前に「呪い・催眠・カーズ」って分けて読むのかなー、そうだとしたらアホっぽさがやや減ってマシなタイトルになるかも、とおもっていましたが甘かった。
サブタイトルは敵役の翠が使う、超・催眠(催眠を通り越していて、前に「超」をつける以外に表記のしようがない)のことで、作中の説明によると、
「普通の催眠を超えた、呪いとでも言うべき力」なので「呪催眠(のろいさいみん)」
かつ、
「呪い=curseと、車の=car’s をかけてカーズ」
なんというB級……!
しかも、この敵役のプロフィールが噴飯もので、IQ180以上の天才で、もと心理療法士。どんな相手でも一瞬でトランス状態に陥らせることができるという、まさに「目が合っただけで
以下略もうしんどいので勘弁してください。
IQ180でそのネーミングセンスはどうなんでしょう。
あと、登場人物の半分くらいは、身体能力の点で人間をやめてます。
という、1作目からのB級路線に更に磨きがかかった仕上がり。ブレーキを踏もうとしないどころか、全ての要素を全力でB級にしようという作者の情熱が感じられます。
上甲宣之による、B級好きのための超B級エンタテイメントとでも言えばいいのでしょうか。
これからも躊躇せずアクセル全開で前人未到の領域に突っ込んで欲しいです。
そして誤解のないよう念を押しておきますが、すごい誉めてます。この日記。
ここで比較対照として山田悠介をあげたら、怒られそうな気がするので、誰がどのようにガチなのかについては書かないでおこうと思います。
映画にもなった『そのケータイはXXで』の前日譚に当たる、殺人鬼・レイカを主役にした外伝エピソード。
読む前に「呪い・催眠・カーズ」って分けて読むのかなー、そうだとしたらアホっぽさがやや減ってマシなタイトルになるかも、とおもっていましたが甘かった。
サブタイトルは敵役の翠が使う、超・催眠(催眠を通り越していて、前に「超」をつける以外に表記のしようがない)のことで、作中の説明によると、
「普通の催眠を超えた、呪いとでも言うべき力」なので「呪催眠(のろいさいみん)」
かつ、
「呪い=curseと、車の=car’s をかけてカーズ」
なんというB級……!
しかも、この敵役のプロフィールが噴飯もので、IQ180以上の天才で、もと心理療法士。どんな相手でも一瞬でトランス状態に陥らせることができるという、まさに「目が合っただけで
以下略もうしんどいので勘弁してください。
IQ180でそのネーミングセンスはどうなんでしょう。
あと、登場人物の半分くらいは、身体能力の点で人間をやめてます。
という、1作目からのB級路線に更に磨きがかかった仕上がり。ブレーキを踏もうとしないどころか、全ての要素を全力でB級にしようという作者の情熱が感じられます。
上甲宣之による、B級好きのための超B級エンタテイメントとでも言えばいいのでしょうか。
これからも躊躇せずアクセル全開で前人未到の領域に突っ込んで欲しいです。
そして誤解のないよう念を押しておきますが、すごい誉めてます。この日記。
ここで比較対照として山田悠介をあげたら、怒られそうな気がするので、誰がどのようにガチなのかについては書かないでおこうと思います。
『祖国とは国語』藤原正彦、新潮文庫
『Fate/Zero』4巻で完結ー。
『コルセットに翼』待ってました1巻
漫画だけど感想書きたい。
挟み込みのチラシで、これでもかと誤植されていて、一瞬騙されそうになりました。
『Fate/Zero』4巻で完結ー。
『コルセットに翼』待ってました1巻
漫画だけど感想書きたい。
挟み込みのチラシで、これでもかと誤植されていて、一瞬騙されそうになりました。
謹賀新年初の購入日記
2008年1月9日 購入日記『ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド』上遠野浩平、電撃文庫
『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
『世界の中心で愛を叫んだけもの』ハーラン・エリスン、朝倉久志+伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫
『ブギーポップ』はいつ以来の本編新刊だろうか。
『冴えたやりかた』は、カバーイラストが川原由美子でびっくりした。思ってたのと全然違う内容なのかもしれない(実はあらすじすら知らない)。
『世界の中心で』は、これ買ったあとにマガジン立ち読みして吹いた。ネタの流れとしては、あそこで出るのは当然ですが、それでも偶然にびっくりしたわ。
あれまさか原書で読んでないよね?
『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
『世界の中心で愛を叫んだけもの』ハーラン・エリスン、朝倉久志+伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫
『ブギーポップ』はいつ以来の本編新刊だろうか。
『冴えたやりかた』は、カバーイラストが川原由美子でびっくりした。思ってたのと全然違う内容なのかもしれない(実はあらすじすら知らない)。
『世界の中心で』は、これ買ったあとにマガジン立ち読みして吹いた。ネタの流れとしては、あそこで出るのは当然ですが、それでも偶然にびっくりしたわ。
あれまさか原書で読んでないよね?
『博士の奇妙な思春期』
2008年1月6日 読書斎藤環、日本評論社
レビューサイトで引用されていた、やおいについての考察が素晴らしかったのでずぎゅーんときて買いました。具体的にここです。
位相の読み替えかー。つまり、読み替えが難しいほど萌えの強度があがるということですね。嘘ですけど。商業BLには全く食指が動かないけれど、二次妄想ならいける人がいる理由も、「狙われると萎える」という発言の意味も、ライトおたくな腐女子層とやおいなねーさんがたのゆるやかな棲み分けラインも、全部この解釈で説明可能ですね! 嘘ですけど。
ちなみに、この「榎本氏」は漫画家の榎本ナリコのことです。そういえば評論活動もしてましたね。単行本にまとまってるとは知らなかった。『センチメントの季節』のあとがきがすごい切れ味だったのを思い出し、深く納得しました。
それはさておき本書の感想です。
このレベルの切れ味が全編に横溢している妄想によだれ垂らしつつ購入したのですが、いろんな事象に広く浅く当たっているため、ちょっと物足りなかったです。面白いことは間違いないんですけど、もっとねっちりがっつり一つのテーマを掘り進めて欲しかった。常から分析妄想にひたっている当事者=オタクそのもの、な人には再確認以上の意味はないかもしれません。あと、専門用語が多すぎてときどき涙目でスルーしなければならないポイント多発。たとえば、
「言い換えるなら、男性は自分の立ち位置が崩されることを恐れる。バリントのいわゆるオクノフィリアとフィロバティズムの対比がただちに連想されるだろう」
とか。バリント以下が全くわからないので華麗にスルーしたのですが、家主に読ませたところ「わからないどころか全部の単語が生まれてはじめて見るんですけど」と言われました。
なんとか読了はしましたけど。とりあえず趣旨を掴むだけならさして困らないのではなかったでしょうかしら?
・「なぜ母親は、発掘した息子のエロ本・ビデオをきちんと整理整頓して机の上に置くの?」という疑問がスマートに解決されていて、笑うところじゃないのに吹きました。
・ヤマギシ会という単語が懐かしく目に映ります。
・ショタコンが男性向けと女性向けの融合する極北だというのはものすごい頷ける。
・フロイトの髭親父めー
・本旨と直接関係はないのですが、大人は「死」というタブーについて子どもに質問されたときに、ちゃんと応じることができるように心構えしておいて欲しい。別に答えはなくていいんです。応じて欲しいんです。そうですか異端ですか。くそう、どうせ異端さ!
・東浩紀は必読なのかなあ……。ううう。
・それ以前の問題として、辞書を買うべきかもしれない。実は哲学事典をもっていないという罠。
レビューサイトで引用されていた、やおいについての考察が素晴らしかったのでずぎゅーんときて買いました。具体的にここです。
それでは女性おたく、すなわちやおいの人々は、何に『萌える』か。そもそも彼女たちは、あまりこうした表現を使用しない。しかし榎本氏によれば、やおいの人々は『位相萌え』なのだという。(中略)『位相』とはすなわち、関係性の位相を指している。ある少年もの漫画作品において、男同士の友情や確執といった関係が描かれるとしよう。彼女たちが熱く注目するのは、まさにこの関係性なのである。そこに描かれた微妙なしぐさ、視線、せりふ等々の断片から、こうした関係性をいかに恋愛、すなわちホモセクシュアルな関係性の位相に変換するか。これこそが、やおいにおける普遍的テーマにほかならない。第2章「『おたく』のセクシュアリティについて」からの引用なのですが、腑に落ちる+核心を突かれる=腑を突かれるようなショックでした。
位相の読み替えかー。つまり、読み替えが難しいほど萌えの強度があがるということですね。嘘ですけど。商業BLには全く食指が動かないけれど、二次妄想ならいける人がいる理由も、「狙われると萎える」という発言の意味も、ライトおたくな腐女子層とやおいなねーさんがたのゆるやかな棲み分けラインも、全部この解釈で説明可能ですね! 嘘ですけど。
ちなみに、この「榎本氏」は漫画家の榎本ナリコのことです。そういえば評論活動もしてましたね。単行本にまとまってるとは知らなかった。『センチメントの季節』のあとがきがすごい切れ味だったのを思い出し、深く納得しました。
それはさておき本書の感想です。
このレベルの切れ味が全編に横溢している妄想によだれ垂らしつつ購入したのですが、いろんな事象に広く浅く当たっているため、ちょっと物足りなかったです。面白いことは間違いないんですけど、もっとねっちりがっつり一つのテーマを掘り進めて欲しかった。常から分析妄想にひたっている当事者=オタクそのもの、な人には再確認以上の意味はないかもしれません。あと、専門用語が多すぎてときどき涙目でスルーしなければならないポイント多発。たとえば、
「言い換えるなら、男性は自分の立ち位置が崩されることを恐れる。バリントのいわゆるオクノフィリアとフィロバティズムの対比がただちに連想されるだろう」
とか。バリント以下が全くわからないので華麗にスルーしたのですが、家主に読ませたところ「わからないどころか全部の単語が生まれてはじめて見るんですけど」と言われました。
なんとか読了はしましたけど。とりあえず趣旨を掴むだけならさして困らないのではなかったでしょうかしら?
・「なぜ母親は、発掘した息子のエロ本・ビデオをきちんと整理整頓して机の上に置くの?」という疑問がスマートに解決されていて、笑うところじゃないのに吹きました。
・ヤマギシ会という単語が懐かしく目に映ります。
・ショタコンが男性向けと女性向けの融合する極北だというのはものすごい頷ける。
・フロイトの髭親父めー
・本旨と直接関係はないのですが、大人は「死」というタブーについて子どもに質問されたときに、ちゃんと応じることができるように心構えしておいて欲しい。別に答えはなくていいんです。応じて欲しいんです。そうですか異端ですか。くそう、どうせ異端さ!
・東浩紀は必読なのかなあ……。ううう。
・それ以前の問題として、辞書を買うべきかもしれない。実は哲学事典をもっていないという罠。
あ行
『猫の地球儀』焔の章・幽の章 秋山瑞人、電撃文庫
『羅生門・鼻』芥川龍之介、新潮文庫
『TOY JOY POP』浅井ラボ、ホビージャパン
『されど罪人は竜と踊る』浅井ラボ、スニーカー文庫
『灰よ、竜に告げよ』同上
『災厄の一日』同上
『くちづけには長く、愛には短すぎて』同上
『そして、楽園はあまりに永く』同上
『追憶の欠片』同上
『まどろむように君と』同上
『されど罪人は竜と踊る Assault』同上
『Dクラッカーズ+プラス』あざの耕平、富士見ファンタジア文庫
『Dクラッカーズ ショート』新装版1〜2巻 同上
『Dクラッカーズ』新装版1〜7巻 同上
『私家版 日本語文法』井上ひさし、新潮文庫
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1〜3巻 入間人間、電撃文庫
『嫌な女を語る素敵な言葉』岩井志麻子、祥伝社文庫
『百鬼園随筆』内田百?、旺文社文庫
『ばいばい、アース』1〜3巻、冲方丁、角川文庫
『スプライトシュピーゲル』1〜3巻 冲方丁、富士見ファンタジア文庫
『オイレンシュピーゲル』1〜2巻 冲方丁、角川スニーカー文庫
『カオスレギオン』無印〜05巻 冲方丁、富士見ファンタジア文庫
『マルドゥック・スクランブル』1〜3巻 冲方丁、ハヤカワ文庫
『マルドゥック・ヴェロシティ』1〜2巻 同上
『「世界征服」は可能か?』岡田斗司夫、ちくまプリマー新書
『中国怪奇小説集』岡本綺堂、光文社文庫
『沈黙博物館』小川洋子、ちくま文庫
『薬指の標本』小川洋子、新潮文庫
か行
『眠れる美女』川端康成、新潮文庫
『旧怪談 耳袋より』京極夏彦、メディアファクトリー
『前巷説百物語』京極夏彦、角川書店
『すぐそこの遠い場所』クラフト・エヴィング商会、ちくま文庫
『老人のための残酷童話』倉橋由美子、講談社文庫
さ行
『博士の奇妙な思春期』斎藤環、日本評論社
『墨攻』酒見賢一、新潮文庫
『キノの旅』11巻 時雨沢恵一、電撃文庫
『学園キノ』2巻 同上
『世界悪女物語』澁澤龍彦、河出文庫
『そのケータイはXXで』上甲宣之、宝島社文庫
『地獄のババ抜き』同上
た行
『人類は衰退しました』1〜2巻 田中ロミオ、小学館ガガガ文庫
『砂はマのつく途の先!』喬林知、角川ビーンズ文庫
『象られた力』飛浩隆、ハヤカワ文庫
な行
『よろづ春夏冬中』長野まゆみ、文春文庫
『DDD』1〜2巻 奈須きのこ、講談社BOX
は行
『狼と香辛料』1〜6巻 支倉凍砂、電撃文庫
『アラビアの夜の種族』古川日出男、角川書店
『gift』古川日出男、集英社文庫
『13』古川日出男、角川文庫
『沈黙/アビシニアン』同上
『超妹大戦シスマゲドン』古橋秀之、ファミ通文庫
『冬の巨人』古橋秀之、徳間デュアル文庫
ま行
『屍の王』牧野修、角川ホラー文庫
『ネクロダイバー 潜死能力者』同上
『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』牧野修、ハヤカワ文庫
『太陽の塔』森見登美彦、新潮文庫
『記憶の絵』森茉莉、ちくま文庫
『薔薇くい姫/枯葉の寝床』森茉莉、講談社文芸文庫
や行
『夜光虫』横溝正史、徳間文庫
『殺人鬼』横溝正史、角川文庫
ら行
『天を決する大団円(上)』ろくごまるに、富士見ファンタジア文庫
わ行
なし
海外
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン、市田泉訳、ハヤカワ文庫
『新アラビア夜話』スティーヴンスン、南條竹則・坂本あおい訳、光文社古典新訳文庫
『七王国の玉座』1〜5巻 ジョージ・R・マーティン、岡部宏之訳、ハヤカワ文庫
『変身/掟の前で 他2編』カフカ、岡沢静也訳、光文社古典新訳文庫
『あなたの人生の物語』テッド・チャン、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
『サキ短篇集』サキ、中村能三訳、新潮文庫。
『呪われた町』上下巻 S・キング、永井淳訳、集英社文庫
『予告された殺人の記録』ガルシア=マルケス、野谷文昭訳、新潮文庫
『タイタス・クロウの事件簿』ブライアン・ラムレイ、夏来健次訳、創元推理文庫
『カフカ短篇集』フランツ・カフカ、池内紀編訳、岩波文庫
『【バベルの図書館 15】 千夜一夜物語 バートン版』
『【バベルの図書館 14】 ヘンリー・ジェイムズ -友だちの友だち-』
『【バベルの図書館 13】 レオン・ブロワ -薄気味わるい話-』
『【バベルの図書館 12】 マイリンク -ナペルス枢機卿-』
『【バベルの図書館 11】 E・A・ポー -盗まれた手紙-』
『【バベルの図書館 10】 蒲松齢 -聊斎志異-』
『【バベルの図書館 9】 メルヴィル -代書人バートルビー-』
『【バベルの図書館 8】 H・G・ウェルズ -白壁の緑の扉-』
『【バベルの図書館 7】 ヴォルテール -ミクロメガス-』
『【バベルの図書館 6】 オスカー・ワイルド -アーサー・サヴィル卿の犯罪-』
『【バベルの図書館 5】 ジャック・ロンドン -死の同心円-』
『【バベルの図書館 4】 カフカ -禿鷲-』
その他
『ツリーハウスで遊ぶ』ポーラ・ヘンダーソン、アダム・モーネント、日本ツリーハウス研究会&柳田亜細亜訳、二見書房
『バカドリル いくよ』天久聖一、タナカカツキ、扶桑社文庫
『岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社
『人体の不思議〈第1巻〉支える、動く 骨・筋肉系』メディッシュ/丸善
『バカ日本地図』一刀、技術評論社
『Fate/zero』1〜3巻 虚淵玄、TYPE-MOON
2007年のまとめは五十音順にしてみました。
なんとか100冊超えました。去年立てた目標のうち、『山尾悠子作品集成』と「海外SFにも手を出してみる」「もっとラノベを買う」を達成。
割と目論見どおりに読めたと思います。
購入日記にタイトルが挙がっているにもかかわらず、このリストに載っていない本に関しては「積んだ」としか申し上げようがございません(2冊ほど買って読んだけど書いてないのもあります。危険なので)。
タイトルから各記事へリンクが張れたらいいかも、と思いましたが面倒極まりないのでやっぱりこのままでいいです。
2008年の目標は「100冊積む」ですかしら。
『猫の地球儀』焔の章・幽の章 秋山瑞人、電撃文庫
『羅生門・鼻』芥川龍之介、新潮文庫
『TOY JOY POP』浅井ラボ、ホビージャパン
『されど罪人は竜と踊る』浅井ラボ、スニーカー文庫
『灰よ、竜に告げよ』同上
『災厄の一日』同上
『くちづけには長く、愛には短すぎて』同上
『そして、楽園はあまりに永く』同上
『追憶の欠片』同上
『まどろむように君と』同上
『されど罪人は竜と踊る Assault』同上
『Dクラッカーズ+プラス』あざの耕平、富士見ファンタジア文庫
『Dクラッカーズ ショート』新装版1〜2巻 同上
『Dクラッカーズ』新装版1〜7巻 同上
『私家版 日本語文法』井上ひさし、新潮文庫
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』1〜3巻 入間人間、電撃文庫
『嫌な女を語る素敵な言葉』岩井志麻子、祥伝社文庫
『百鬼園随筆』内田百?、旺文社文庫
『ばいばい、アース』1〜3巻、冲方丁、角川文庫
『スプライトシュピーゲル』1〜3巻 冲方丁、富士見ファンタジア文庫
『オイレンシュピーゲル』1〜2巻 冲方丁、角川スニーカー文庫
『カオスレギオン』無印〜05巻 冲方丁、富士見ファンタジア文庫
『マルドゥック・スクランブル』1〜3巻 冲方丁、ハヤカワ文庫
『マルドゥック・ヴェロシティ』1〜2巻 同上
『「世界征服」は可能か?』岡田斗司夫、ちくまプリマー新書
『中国怪奇小説集』岡本綺堂、光文社文庫
『沈黙博物館』小川洋子、ちくま文庫
『薬指の標本』小川洋子、新潮文庫
か行
『眠れる美女』川端康成、新潮文庫
『旧怪談 耳袋より』京極夏彦、メディアファクトリー
『前巷説百物語』京極夏彦、角川書店
『すぐそこの遠い場所』クラフト・エヴィング商会、ちくま文庫
『老人のための残酷童話』倉橋由美子、講談社文庫
さ行
『博士の奇妙な思春期』斎藤環、日本評論社
『墨攻』酒見賢一、新潮文庫
『キノの旅』11巻 時雨沢恵一、電撃文庫
『学園キノ』2巻 同上
『世界悪女物語』澁澤龍彦、河出文庫
『そのケータイはXXで』上甲宣之、宝島社文庫
『地獄のババ抜き』同上
た行
『人類は衰退しました』1〜2巻 田中ロミオ、小学館ガガガ文庫
『砂はマのつく途の先!』喬林知、角川ビーンズ文庫
『象られた力』飛浩隆、ハヤカワ文庫
な行
『よろづ春夏冬中』長野まゆみ、文春文庫
『DDD』1〜2巻 奈須きのこ、講談社BOX
は行
『狼と香辛料』1〜6巻 支倉凍砂、電撃文庫
『アラビアの夜の種族』古川日出男、角川書店
『gift』古川日出男、集英社文庫
『13』古川日出男、角川文庫
『沈黙/アビシニアン』同上
『超妹大戦シスマゲドン』古橋秀之、ファミ通文庫
『冬の巨人』古橋秀之、徳間デュアル文庫
ま行
『屍の王』牧野修、角川ホラー文庫
『ネクロダイバー 潜死能力者』同上
『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』牧野修、ハヤカワ文庫
『太陽の塔』森見登美彦、新潮文庫
『記憶の絵』森茉莉、ちくま文庫
『薔薇くい姫/枯葉の寝床』森茉莉、講談社文芸文庫
や行
『夜光虫』横溝正史、徳間文庫
『殺人鬼』横溝正史、角川文庫
ら行
『天を決する大団円(上)』ろくごまるに、富士見ファンタジア文庫
わ行
なし
海外
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディック、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン、市田泉訳、ハヤカワ文庫
『新アラビア夜話』スティーヴンスン、南條竹則・坂本あおい訳、光文社古典新訳文庫
『七王国の玉座』1〜5巻 ジョージ・R・マーティン、岡部宏之訳、ハヤカワ文庫
『変身/掟の前で 他2編』カフカ、岡沢静也訳、光文社古典新訳文庫
『あなたの人生の物語』テッド・チャン、朝倉久志訳、ハヤカワ文庫
『サキ短篇集』サキ、中村能三訳、新潮文庫。
『呪われた町』上下巻 S・キング、永井淳訳、集英社文庫
『予告された殺人の記録』ガルシア=マルケス、野谷文昭訳、新潮文庫
『タイタス・クロウの事件簿』ブライアン・ラムレイ、夏来健次訳、創元推理文庫
『カフカ短篇集』フランツ・カフカ、池内紀編訳、岩波文庫
『【バベルの図書館 15】 千夜一夜物語 バートン版』
『【バベルの図書館 14】 ヘンリー・ジェイムズ -友だちの友だち-』
『【バベルの図書館 13】 レオン・ブロワ -薄気味わるい話-』
『【バベルの図書館 12】 マイリンク -ナペルス枢機卿-』
『【バベルの図書館 11】 E・A・ポー -盗まれた手紙-』
『【バベルの図書館 10】 蒲松齢 -聊斎志異-』
『【バベルの図書館 9】 メルヴィル -代書人バートルビー-』
『【バベルの図書館 8】 H・G・ウェルズ -白壁の緑の扉-』
『【バベルの図書館 7】 ヴォルテール -ミクロメガス-』
『【バベルの図書館 6】 オスカー・ワイルド -アーサー・サヴィル卿の犯罪-』
『【バベルの図書館 5】 ジャック・ロンドン -死の同心円-』
『【バベルの図書館 4】 カフカ -禿鷲-』
その他
『ツリーハウスで遊ぶ』ポーラ・ヘンダーソン、アダム・モーネント、日本ツリーハウス研究会&柳田亜細亜訳、二見書房
『バカドリル いくよ』天久聖一、タナカカツキ、扶桑社文庫
『岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社
『人体の不思議〈第1巻〉支える、動く 骨・筋肉系』メディッシュ/丸善
『バカ日本地図』一刀、技術評論社
『Fate/zero』1〜3巻 虚淵玄、TYPE-MOON
2007年のまとめは五十音順にしてみました。
なんとか100冊超えました。去年立てた目標のうち、『山尾悠子作品集成』と「海外SFにも手を出してみる」「もっとラノベを買う」を達成。
割と目論見どおりに読めたと思います。
購入日記にタイトルが挙がっているにもかかわらず、このリストに載っていない本に関しては「積んだ」としか申し上げようがございません(2冊ほど買って読んだけど書いてないのもあります。危険なので)。
タイトルから各記事へリンクが張れたらいいかも、と思いましたが面倒極まりないのでやっぱりこのままでいいです。
2008年の目標は「100冊積む」ですかしら。
スティーヴンスン、南條竹則・坂本あおい訳、光文社古典新約文庫
まったく光文社は素敵なレーベルを創設してくださったものです。
事件ごと、更にエピソード・主人公ごとに区切られたパートと、パート間のつなぎが実にアラビアンナイトらしいつくりです。まさに19世紀ロンドン版アラビアンナイト。
感想を探してネットをうろうろしてみたのですが、言われてみればちょっと懐かしい探偵小説の香りがそこかしこに感じられますな。
とは言え探偵役のフロリゼル殿下は、金と権力で事件を片付けてしまうので、推理とか証拠とか本格とか、そういった単語は出てきません。
冒頭の「クリームタルトを持った青年が酒場を回っている」という奇想天外さに、作者の自信のほどがうかがえます。こんな無茶な出だし、自信がなければとても書けない。
「スティーヴンスン」という名前にまったく見覚えがなくて、著者の紹介を見るまで、素ではじめて読むなあと思っておりました。「宝島」「ジキル博士とハイド氏」の作者だなんて知らなかったわよ。
まったく光文社は素敵なレーベルを創設してくださったものです。
繁栄をきわめたヴィクトリア朝のロンドンは、いかなる冒険が待ち受けるかわからない魔法の都。本書は、各篇の主人公が謎と陰謀のさなかに引きずりこまれる、「狐につままれた人の乗合馬車」なのだ。(帯より)
理由なき自殺者が集うロンドンの夜。クリームタルトを持った若者に導かれ、「自殺クラブ」に乗り込んだボヘミアの王子フロリゼルが見たのは、奇怪な死のゲームだった。美しい「ラージャのダイヤモンド」をめぐる冒険譚を含む、世にも不思議な七つの物語集。(背表紙より)
『宝島』の著者が書いた19世紀ロンドン版「アラビアンナイト!」(帯より)ボヘミアの王子フロリゼルを狂言回しに、ロンドンで起こる不思議な事件を複数のパート・主人公で語る物語。
事件ごと、更にエピソード・主人公ごとに区切られたパートと、パート間のつなぎが実にアラビアンナイトらしいつくりです。まさに19世紀ロンドン版アラビアンナイト。
感想を探してネットをうろうろしてみたのですが、言われてみればちょっと懐かしい探偵小説の香りがそこかしこに感じられますな。
とは言え探偵役のフロリゼル殿下は、金と権力で事件を片付けてしまうので、推理とか証拠とか本格とか、そういった単語は出てきません。
冒頭の「クリームタルトを持った青年が酒場を回っている」という奇想天外さに、作者の自信のほどがうかがえます。こんな無茶な出だし、自信がなければとても書けない。
「スティーヴンスン」という名前にまったく見覚えがなくて、著者の紹介を見るまで、素ではじめて読むなあと思っておりました。「宝島」「ジキル博士とハイド氏」の作者だなんて知らなかったわよ。
小説
『Dクラッカーズ+プラス』あざの耕平、富士見ファンタジア文庫
『白髪鬼』岡本綺堂、光文社文庫
漫画
『大奥』
買ってませんが、たまたま見かけた『まじかる無双天使突き刺せ!!呂布子ちゃん』に変なものを吹きました。
あの一瞬きっと口から魂の一部が出てた。
口から魂出たといえば、ジャンプSQではじまった、小野不由美の『屍鬼』を藤崎竜がコミカライズしたのもすごかった。
恵子ちゃんには驚かなかったけど、静信さんには口から変なもの(以下略)。
『Dクラッカーズ+プラス』あざの耕平、富士見ファンタジア文庫
『白髪鬼』岡本綺堂、光文社文庫
漫画
『大奥』
買ってませんが、たまたま見かけた『まじかる無双天使突き刺せ!!呂布子ちゃん』に変なものを吹きました。
あの一瞬きっと口から魂の一部が出てた。
口から魂出たといえば、ジャンプSQではじまった、小野不由美の『屍鬼』を藤崎竜がコミカライズしたのもすごかった。
恵子ちゃんには驚かなかったけど、静信さんには口から変なもの(以下略)。
なんといいかえよう購入日記
2007年12月19日 購入日記活字
『人類は衰退しました 2』田中ロミオ、小学館ガガガ文庫
漫画
『ルードヴィッヒ革命』4巻で完結、のはず。
『電気羊』を読み終わったので、『冴えたやりかた』を買ってこようと思い立ちました。
SF自分内素敵タイトル四天王。
『人類は衰退しました 2』田中ロミオ、小学館ガガガ文庫
漫画
『ルードヴィッヒ革命』4巻で完結、のはず。
『電気羊』を読み終わったので、『冴えたやりかた』を買ってこようと思い立ちました。
SF自分内素敵タイトル四天王。
信者が購入したぞ日記
2007年12月17日 購入日記『絶望先生 第十一集』
・千里かわいいよ千里。だんだんメイン属性が「猟奇」になってきてるのがたまらん。ときどきものすごカッコよいうるわしい絵面でびっくりする。
・あびるがラブコメ担当にー?!
・木野の私服が好きだ。
・倫さまは全くどこからどこまでもうるわしくていらっしゃる。裏表紙で目をぱっちり開けてるのは何故?
・この巻から絵柄(先生の顔)が変わります。
・この年になってメディアミックスが喜ばしいと感じられる体験するなんて思わなかった二期楽しみ。
・千里かわいいよ千里。だんだんメイン属性が「猟奇」になってきてるのがたまらん。ときどきものすごカッコよいうるわしい絵面でびっくりする。
・あびるがラブコメ担当にー?!
・木野の私服が好きだ。
・倫さまは全くどこからどこまでもうるわしくていらっしゃる。裏表紙で目をぱっちり開けてるのは何故?
・この巻から絵柄(先生の顔)が変わります。
・この年になってメディアミックスが喜ばしいと感じられる体験するなんて思わなかった二期楽しみ。
『Dクラッカーズショート2』あざの耕平、富士見ファンタジア文庫
『墨攻』酒見賢一、新潮文庫
今年中に、積み上がっている未読本のうち、1列でいいから掃討したいなあ。
『墨攻』酒見賢一、新潮文庫
今年中に、積み上がっている未読本のうち、1列でいいから掃討したいなあ。
購入日記・多分ふらげ編
2007年12月9日 購入日記『新アラビア夜話』スティーヴンスン、南條竹則・坂本あおい訳、光文社古典新訳文庫
『狼と香辛料』6巻 支倉凍砂
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』3巻 入間人間
金曜日に入手しましたが、電撃は公式発売日が10日だったですね。
どちらも以下続刊感じ。
『狼と香辛料』6巻 支倉凍砂
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』3巻 入間人間
金曜日に入手しましたが、電撃は公式発売日が10日だったですね。
どちらも以下続刊感じ。
ちょっとした感想つき購入日記
2007年11月30日 購入日記『砂はマのつく途の先!』喬林知、角川ビーンズ文庫
角川はたいてい1〜2日前倒しにして発売しやがりますよね。
そんなわけで、1年ぶり、本編的には1年半ぶりの新刊げっつ。
まだ終わらない聖砂国編と、短編1本収録。
これからものすごいネタバレするので、ネタバレ嫌いな人は退避退避。
角川はたいてい1〜2日前倒しにして発売しやがりますよね。
そんなわけで、1年ぶり、本編的には1年半ぶりの新刊げっつ。
まだ終わらない聖砂国編と、短編1本収録。
これからものすごいネタバレするので、ネタバレ嫌いな人は退避退避。
「あなたよ」ええええええマジで
欲望のままに購入したい日記
2007年11月29日 購入日記『皇国の守護者』コミックの方をまとめて買ったわけですがー、
これはもんのすごいね!
なんという洗練。簡潔にして断固とした線で、すばらしいかき込み具合。しかも冒頭から、物語中盤の盛り上がりに叩き込まれたのかと勘違いするようなテンション。
開幕で敗北、ストーリーのメインが撤退戦、と書くとそう珍しいシチュエーションではないのになあ。
いいよいいよ撤退戦、大好きだよ撤退戦。いきなり全力で負け戦とか血湧き肉躍るー。
しかも、ちょっとでも識別可能になったら最後、それが死亡フラグであるかのように端から死亡していくというシビアさ。
・のっけから主人公が大手を振って虐殺中
・ああああ死んだ! マジで?!
・剣牙虎がかわいくてしょうがない。
・竜が出てくるということで「仮想戦記」表記でよろしいか。
・坂東と遭遇したときの、千早をひっぱって離そうとする流れがかわゆらしくて萌え死ぬ。
・隅から隅まで画面のどこまでも美しいのがたまらんすね。
・しかもカラーも綺麗なんだぜ!
・1巻読み終わるまでずーっと「わーお」「うわー」「なんだこれなんだこれ」を連呼していましたとさ。
こんなすごいものを見逃さずにちゃんと遭遇できてよかったと心の底から思うほどにこれを打ち切ったともっぱらの噂の編集部は無能の謗りを免れないと思うの思うの!
興奮で日本語があやしいです。
よっしゃ原作も揃えてきます。当然。
瑣末なことですが、IMEは「ちわきにくおどる」を変換してくれないのですよう。「血沸き」なのか「血湧き」なのか迷ってしまったじゃないですか。
『もやしもん』ついにやってきました。かもすぞーかもしてころすぞー。
これはもんのすごいね!
なんという洗練。簡潔にして断固とした線で、すばらしいかき込み具合。しかも冒頭から、物語中盤の盛り上がりに叩き込まれたのかと勘違いするようなテンション。
開幕で敗北、ストーリーのメインが撤退戦、と書くとそう珍しいシチュエーションではないのになあ。
いいよいいよ撤退戦、大好きだよ撤退戦。いきなり全力で負け戦とか血湧き肉躍るー。
しかも、ちょっとでも識別可能になったら最後、それが死亡フラグであるかのように端から死亡していくというシビアさ。
・のっけから主人公が大手を振って虐殺中
・ああああ死んだ! マジで?!
・剣牙虎がかわいくてしょうがない。
・竜が出てくるということで「仮想戦記」表記でよろしいか。
・坂東と遭遇したときの、千早をひっぱって離そうとする流れがかわゆらしくて萌え死ぬ。
・隅から隅まで画面のどこまでも美しいのがたまらんすね。
・しかもカラーも綺麗なんだぜ!
・1巻読み終わるまでずーっと「わーお」「うわー」「なんだこれなんだこれ」を連呼していましたとさ。
こんなすごいものを見逃さずにちゃんと遭遇できてよかったと心の底から思うほどにこれを打ち切ったともっぱらの噂の編集部は無能の謗りを免れないと思うの思うの!
興奮で日本語があやしいです。
よっしゃ原作も揃えてきます。当然。
瑣末なことですが、IMEは「ちわきにくおどる」を変換してくれないのですよう。「血沸き」なのか「血湧き」なのか迷ってしまったじゃないですか。
『もやしもん』ついにやってきました。かもすぞーかもしてころすぞー。
『ネクロダイバー 潜死能力者』
2007年11月25日 読書牧野修、角川ホラー文庫
下半分が白いんだぜ!
牧野修のテキストは、その無駄な過剰さこそが売りだと信じてやまない派には大変しんどい事態です。
選ぼうよ、作風とか売り方とか売る場所とかそういう色々を選ぼうよ!
当たり外れの大きい人だから、頭を抱えるくらいで済んだのが不幸中の幸いでした。
・どうして家庭的、というと娘を溺愛する父親になるのか
・暴力暴力。グログロ。
・もしかして続くのかこれ……。
・携帯と文庫じゃ形態が違いすぎると思うの! やめて、もうみじんこのライ(以下略)。
下半分が白いんだぜ!
「文庫読み放題」ほか携帯サイトに掲載された人気作品待望の文庫化!(文庫背表紙より)あーあーあー。
牧野修のテキストは、その無駄な過剰さこそが売りだと信じてやまない派には大変しんどい事態です。
選ぼうよ、作風とか売り方とか売る場所とかそういう色々を選ぼうよ!
当たり外れの大きい人だから、頭を抱えるくらいで済んだのが不幸中の幸いでした。
・どうして家庭的、というと娘を溺愛する父親になるのか
・暴力暴力。グログロ。
・もしかして続くのかこれ……。
・携帯と文庫じゃ形態が違いすぎると思うの! やめて、もうみじんこのライ(以下略)。
『ばいばい、アース 3 爪先立ちて望みしは』冲方丁、角川文庫
『ネクロダイバー 潜死能力者』牧野修、角川ホラー文庫
『gift』古川日出男、集英社文庫
奇しくも現在もっとも愛する作家揃い踏み。新刊が出るって素晴らしいなあ、たとえそれが書き下ろしでなくても。
よく訓練された信者は、年単位で待たされたくらいではびくともしないぜー!
嘘です。
割とのたうちまわって悶絶です。
『ネクロダイバー 潜死能力者』牧野修、角川ホラー文庫
『gift』古川日出男、集英社文庫
奇しくも現在もっとも愛する作家揃い踏み。新刊が出るって素晴らしいなあ、たとえそれが書き下ろしでなくても。
よく訓練された信者は、年単位で待たされたくらいではびくともしないぜー!
嘘です。
割とのたうちまわって悶絶です。