『さよなら絶望先生』第八集げっとー。
帯の「疑が八割ですよ!」の引用は的確すぎて自虐を通り越しているような気さえするですよ……。

感染したけど流行しなかった尖ってるアレってなんだろうなあ。
今回は「むしろ素敵!」と即答したり、倍率に実兄2人をカウントしたりと藤吉さん強すぎ。
【バベルの図書館 8】 H・G・ウェルズ -白壁の緑の扉- ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂・序文/小野寺健訳 イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。  夢と現実のはざまで破壊する1人の男を描いた名篇「白壁の緑の扉」。不思議な光をはなつ水晶球の物語「水晶の卵」ほか、「プラットナー先生綺譚」「亡きエルヴシャム氏のこと」「魔法屋」全5篇を収録。

【バベルの図書館 9】 メルヴィル -代書人バートルビー- ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂・序文/酒本雅之訳 イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。  法律事務所を経営する「私」の前にあらわれた、癒しがたいまでに孤独な姿をしたバートルビー。生の徒労感を知り究めたかのごとき一代書人、世界からの疎外者バートルビーを通して描かれる人間悲劇の書。

次が『聊斎志異』なんですよね。すげ。ボルヘスの世界の広さに目を疑ったです。
『予告された殺人の記録』ガルシア=マルケス、野谷文昭訳、新潮文庫

ボルヘスとか古川日出男とかSFとか幻想文学とか新潮海外とか、そういう曖昧な「なんとなくつながり」で購入。
『百年の孤独』『族長の秋』は新潮にはないのですね。残念。

そういえば名前の表記、「・」と「=」ってどういう使い分けだったっけ。
ああ、今パソコン机の横に積み上げてある、読んだけど感想を書いていない本を数えたらば、40冊を超えていました。
後回しにしてそろそろ1年経ってるんじゃないかしら?と冗談半分に過去の日記を開いたら、ほんとに1年経ってる本があって、顔が引きつり笑いにクラスチェンジ。
これは間違いなく未読積み本より先に、感想まだ積み本のほうが100冊を超えますね。

だってだって書いてるより読んでるほうが100倍楽しいんですものー!
夏になったら1日1冊くらいずつちまちま書いていこうと思います……。
冬場にパソコン机の前は寒いんだもん!春先には布団の誘惑がステキすぎて拒めないんだもん!
あと、携帯ゲーム機の中毒症状って劇的ですね。劇症劇症。廃人廃人。
『13』古川日出男、角川文庫
『沈黙/アビシニアン』同上

『13』をずっと「サーティーン」と英語読みするのだと思っていたら、「じゅうさん」だった。びっくり。
びっくりといえば、桜庭一樹が女性だと知って天地がひっくり返るほど驚きつつもそういえばそうだなあと納得しました。

天地がひっくり返るは言いすぎです。
『蒼海訣戦』3巻げっつー。
いつも表記するとき「蒼」なのか「滄」なのか一瞬悩んでしまう。
あー、そうか、小野不由美の『東の海神 西の滄海』が脳のどこかにあるのですね。
今調べて判明しました。

サシミが刺身にしか見えない。(だいなし)
『オイレンシュピーゲル壱』角川スニーカー文庫
『スプライトシュピーゲル?』富士見ファンタジア文庫
冲方丁の、企画連動(シェアードワールド?)ノベル。

スニーカーは角川で、富士見ファンタジアも角川分室で、メディアワークスも角川と、全部角川だと知ってすんごいびっくりした。
あとメジャーなライトノベルレーベルって集英社のコバルト・ホワイト・ティーンズとスーパーダッシュ?ファミ通はエンターブレインだっけか。うわ、ビーンズも角川だそういえば(申し訳ありませんが女性向けは割愛させていただきました。だって全然わからないんだもん)。
最近はMFなんたらとか新しいレーベルが人気作品出してがんばってるみたいですが、老舗ってすげーなー。
新レーベルといえば、新刊ラインナップがすごかったあそこはなんて言うのだったかしら。乙女向けレーベルということしか覚えていない。

そしてうろ覚えで書いたので、前半2行以外はでたらめの可能性がきわめて高いというていたらく。
『冬の巨人』古橋秀之、徳間デュアル文庫

うーん、目の錯覚じゃないよね。
買ってもまだ疑わしい新刊なんてはじめてだ。
明日目が覚めたらやっぱり夢だったりしないかしら。

1冊だけ入荷したところを朝一番でゲット。
その本屋にはもうないぜ。
でも店長に「入れておけば売れますよ。難民がいるはずなんで」と言っておいたので、しばらくしたら再入荷するかもしれません。
書店名は秘密なので意味ない情報ですが一応。
『Fate/zero vol.2』げっつ。
家主に横合いから煽られて動揺するわたくし。
ダメだ、煽りなんて相手したらダメだ!
と思いつつ「誰が天才よ、ありえねー」と返答してしまう思う壺なわたくし。

もう誰にも何があったのか伝わらない内容ですね。
次は5月で最終巻は夏コミですってねー。
そういえば『空の境界』映画化7部作ってマジですか。公式見てもまだ「マジですか」という感想をぬぐえない。

『屍の王』

2007年4月1日 読書
牧野修、角川ホラー文庫

解説を東雅夫が書いているのですが、わたしどうもこの人と趣味が合わないようです。『怪談の学校』のときからそうじゃないかと薄々思ってはいたんですが、残念なことに勘違いじゃなかった……。
娘を惨殺され、失意の底に沈むエッセイスト草薙のもとに、かつての担当編集者から連絡が入る。小説を書かないか――。娘の供養にと書き始めた小説『屍の王』。しかし、かつて同名の作品が存在し、その著者が娘と妻を殺害し自殺していた事実が明らかになる。自らの過去を探す道程で明かされる恐怖とは……。
幻想ホラー最高峰、著者渾身の一作、待望の文庫化!

最高峰……。
著者渾身の一作……。
ぶっちゃけ『MOUSE』を読んだあとだとてきめんに「はずれ」に入る本だと思います。牧野修は当たり外れの大きい作家だなあ。
解説でほめちぎられている、イザナギ・イザナミの黄泉返りを下敷きにしたモチーフの数々ですが、ひねりなさすぎて浮いてます。
牧野修はこんな安直な引用で満足するような作家じゃないはずだ!『楽園の歴史』のクトゥルフ演歌(のような凝り具合)をもう一度カムアゲインー!と思わず解説に食って掛かる始末です。

「黄泉返り」それ自体よりも、「黄泉」にあたる場所でのひとびとの生活、ヨモツヘグイの「焼きオニギリの定食」が思いもかけない視点で新鮮でしたわー。ヨモツヘグイがオニギリ。赤提灯でビールの死人。あと幽霊船ビルの丸い扉は悪趣味のハート直撃。
真莉緒さんはホラー好きならではの反応がメタっぽくてよかったのに、出番が作中一箇所に集中しているので、使い捨てのごとき出番ばかりに見えましたよ。逆に泉さんと美沙さんは見事でした。

えげつない不幸とグロい恐怖の描写はちょっと右に出るものが思いつかない巧さなのに、むしろホラーは向いていないんじゃないかしら。ホラーよりも幻想・SFのほうが個人的に当たり本が多いと感じるのは、嗜好の問題かなあ。
一応文庫で出てる分は全部買うつもりですが、あらすじを聞いただけではずれの予感がするあれとかあれとかどうしよう……。
ホルヘ・ルイス・ボルヘス編纂・序文/川口顕弘訳、国書刊行会。

イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。  シリウス星の超特大巨人と土星の超巨人が地球を訪問する「ミクロメガス」ほか、「メムノン」「慰められた二人」「スカルマンタドの旅行譚」「白と黒」「バビロンの王女」ゴーロワ的エスプリあふれる作品集。


取り急ぎ読了記録のみ。
『屍の王』牧野修、角川ホラー文庫
『文人暴食』嵐山光三郎、新潮文庫

「かまいたち2」をプレイしながら牧野修フィーバー。下は長いこと文庫化を待っていたわりに買い逃していたもの。
とち狂ったかのようなタイトルですが、そういう本を買ったのですから仕方ありません。
『魔乳秘剣帖』山田秀樹

「テックジャイアン」で連載された第一話をたまたま読んで、顎がはずれたのが懐かしい。シリアスなのかギャグなのか、一発読みきりなのか連載なのか、マジなのかネタなのかボケなのか。しかし絵は超絶好みだどうしよう。
と思っていたアホ連載(誉めてます)がなんと単行本に!発見するなり買って帰りました。
だって帯に
わざと見せるおっぱいなど
ポロリの前には塵も同然じゃ!!!!
一緒にするでない!!!!

とものすごい勢いで叫んでる人の顔のアップがあるんですよ。しかも本編中にちゃんとそのシーンがあるんですよ。最強。

貧乳も好きですが、美乳も大好きです。
『火宵の月』14巻を買う。
終わってる終わってる。
でもループネタは頭が悪くてついてけないので大混乱です。
おめでとうおめでとう(以下略)。

しかしこれで家に12巻がなかったら、とんだお笑い種ですね。
『記憶の絵』森茉莉、ちくま文庫

ちくま文庫のラインナップは、新潮の正統派、岩波の硬骨に比べると、ずいぶんとマニア好みのような気がしますが、特に女性関係のノンフィクション・学術系が好みのツボ直撃なんですよねー。

しかし、お財布にはまったく優しくない……。
『フルーツバスケット』最終巻をげっつ。
なんか未だに夾とくっつく展開が解せない……。いいとか悪いとかではなく、自分の中で予想されていた展開が、

呪いがとける→問題山積だけどなんとかやってこう→やっと「これから」じゃないか

というわけで3人はようやく「これから」「普通の」暮らしを始めて、その中でどちらかを選ぶんだろうねー、うんそうだろうねーでも物語はここで終わっちゃうんだよーん。

という王道展開だと思ってたので、なんか不思議な感じがするんですよね。逆に由紀とくっついても不思議でしょうがないと思う。
要するに、透が誰かとくっつく展開が解せないんだということに今気が付いた。

書下ろしがあるという「ファンブック宴」をどうするかで今悩み注。
なにはともあれ長期連載が無事完結するというのはすばらしいことだなあ。おめでとうおめでとうありがとうありがとう。
『火宵の月』順次さかのぼることにして、まずは13巻買ってきました。
ああよかった、これは持ってない。
でも回想場面によると12巻は持ってる可能性がとても高いです。
さあどうする。12巻、買ってしまうか。それとも漫画喫茶で確認するか。
14巻は既に取り寄せしてるので、完結まであとひといき。
『すぐそこの遠い場所』クラフト・エヴィング商会(会の旧字体が出ないので新字で代用)、ちくま文庫。

ちくま文庫たけえーーー
この厚さで900円+税とか正気の沙汰じゃない。450円なら納得する。
前から気になっていたクラフト・エヴィング商会の本が買えて嬉しいけれども、これならいっそ単行本で買ったほうがコストパフォーマンスがいいんじゃないかという気がしてきました。

遊星オペラ劇場、星屑膏薬、忘却事象閲覧塔、見るたびに内容の変化する事典……、とツボつきまくりです。
長野まゆみとか稲垣足穂とか好きな人は飛びついてると思う。

記憶がない

2007年3月13日 購入日記
完結したので『火宵の月』外伝買ってきました。
しかし自分が本編の何巻まで持っているのかわかりません。
14は確実に持ってない。
文観との験比べに敗北した場面がうっすら記憶にあるんですが、これって雑誌で読んだのかなー。
うーんうーん、探すのもめんどくさいしどうしよう。

本が「探すのもめんどくさい」状態になってるというのは非常によろしくないですよね。あああ。
上甲宣之、宝島社文庫

帯に、書評家が書いた解説の一部が引用されてますが、

「このバカさ加減(誉めてます)」

解説の一行目が

「なんてステキにくだらないんだ!」

これがすべてのような気がします……。
ありえない・くだらない・馬鹿馬鹿しい・先が気になってやめられない。
命がけでババ抜きをしなくてはいけなくなった登場人物が、みんな一筋縄ではいかない頭脳と肉体と特技の持ち主だったからさあ大変。「これどこの福本漫画?」ざわ……ざわ……。
そういえば先日読んだ『マルドゥック・スクランブル』もまる1巻分がカジノシーンだったなあ。
意外とみんな真面目に戦っていたので、後半からはゴーストチェンジが自分からゲーム復帰するためにしか使われなくなっていてちょっと残念。すごくいいルールだと思うんだけどなあゴースト。
「一連の動作が完璧にこなされたら、カードを取った方は何をされたのか、まったく分からなかっただろう」
これを見てポルナレフのAAが瞬時に浮かび、飲んでたお茶吹きそうになりました。むしろ台詞改変までやってのけた自分の脳みそがどうかしていると思った。
読み始めは、過剰な現代っぽさ(及び露骨なバカさ加減)に乗れずにもやもやしますが、一度乗ればノンストップでラストまで運んでもらえます。さすがに日本で二重人格はどうかと思ったけど。

以下簡単にまとめると、
「ざわ……ざわ……」「ポルナレフAA」「薫ブラックQ(レディ)はありえねーセンス」

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